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Feb 26, 2005

The Royal Garden Trio

royal_garden_trio_2CD BABYの続き。
もうひとつ、なかなかの収穫だったと一人ほくそ笑んでいるのがロイヤル・ガーデン・トリオ
彼らはギター、クラリネット、そしてこれがちょっと変わっているがチェロという編成で、クラ奏者がテナー・ギター、ソプラノ・サックスといった楽器も担当している。また曲によって、ピアノ、トランペット、ヴォーカル、ストリング・ベース、ドラムが加わっており、CD上においては純粋に3人のみによる演奏というのは少ない。
royal_garden_trio_1先に紹介したHot Club Of New Orleansと比べると、ややジャイヴ的要素が強いか。加えて彼らのサウンドに漂う郷愁感。実に心にしみるのである。特にこの1曲というのが、エリントンの"Come Sunday"。マヘリア・ジャクスンが歌っているヴァージョンもある曲だが、これ以上はないというくらいに哀愁たっぷりなのである。こういうのを夕暮れ時に聴くと、もうたまらんな。

彼らは現在2枚のCDをリリースしている。2枚目のほうは、今年リリースされたばかりのできたて。とにかくどちらも選曲が抜群にいい。ホット・クラブ・オブ・カウタウンなんかが好きな方にはお薦めできる。
2枚とも少し試聴しただけなのだが、即断即決であった。つづく。

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Feb 18, 2005

続・懐かしのマキシン・サリヴァン

マキシン・サリヴァンて、今注目なんすか? と、誰ともなく尋ねてみたわけだが、いやちょっと気になったもんで。
私のホームページのトップページでも触れてあるのだが、日本HPのCMで彼女の「ブルー・スカイズ」が使われたことがきっかけのようである。あの歌は一体誰なんだと。
ただ一度も見たことがないんだな、そのCM。もっとも私、テレビ自体ほとんど見ないんだけど。いつ頃からオンエアされていたのだろうか。

loch_lomondマキシンについてはホームページのディスク・レヴューでも取り上げているし、また現在は閉鎖してしまったが昨年gooのブログにも彼女のことを書いている。私は昔から彼女のファンだけど、これ以上は書いても重複になるのでもうやめておくが、ただホームページのレヴューをちょっと補足/訂正しておく。
彼女を代表するグレートな4曲、「ロック・ロモンド」「アイム・カミング・ヴァージニア」「アニー・ローリー」「ブルー・スカイズ」が聴けるCDとして、仏クラシックスの第一集(1937-1938)を薦めたのだが、このCDは現在入手困難かもしれない。それで、4曲を聴くだけだったらこちらの方が手に入れやすいと思うので、一応それを紹介しておく。

Loch Lomond: Greatest Hits 1937-1942 (ASV Living Era)

もちろん、クロノロジカルにすべて聴きたいという方は、クラシックス以外に選択肢はない。

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Feb 12, 2005

CD BABY

普段購入するCDの9割以上はリイシューもので、新録ものは滅多に買わないのだけれど、別に古いものしか聴かない主義とかそういうことでは全然ない。確かに興味は薄いけど。買って聴いてみたくなるようなものがないだけのことなのだ。だけどリイシューものばかりをずっと聴いていると何だか煮詰まってしまうことがある。そんなとき何か未知のおもしろそうなものはないかなあと、CD BABYをのぞいてみるのである。

CD BABYは「向こう」のインディーズものを専門に扱う通販サイトだが、しかしインディーズといっても馬鹿にはできない。「おっ!」と思うような掘り出し物にまれに出会うことがあるのだ。もちろんアマゾンなんかじゃ手に入らない。
私はリイシューものについてはかなり寛容で、大して悩みもしないでわりと簡単に買ってしまうけれど、新録ものについてはかなり厳しくチェックしてからじゃないと買わない。その点CD BABYは買わなくても済むくらいに試聴ができるから安心して買えるのだ。それで昨年はポリジェスターズを見つけた。彼らはバリトン・ウクレレ、ウッド・ベース、サックス、ヴァイオリン、スネアドラムという編成で、ジャイヴでジャズでフォーキーという実にご機嫌なサウンドを聴かせるカナダのバンドだが、これにはすっかりハマってしまった。恐らく昨年一番聴いたCDじゃないかと思う。

hotclub_noで、この間久しぶりにCD BABYであれこれ物色していたら、Hot Club Of New Orleansのニュー・アルバムに行き当たった。彼らのファースト・アルバムはタワー辺りにも並んでいたのでご存知の方も多いと思うが、名前から察しが付くとおり、ジャンゴ系列のホット・ジャズ/ホット・スウィングである(説明が簡単すぎるか)。この手のものには目がないし、1stもとても気に入っていたので、「あれ、いつの間に?」という感じでためらうことなくカートに入れた。
さて、CDは1週間ほどして届いた。内容は前作の延長線上というか、前作と変わらずテクニカルではあるのだけれど、そんなことよりもくつろぎに溢れたサウンドがとても心地よい。さらに今回のCDはエンハンスドになっており、彼らのライヴ映像が収められている。映像で観る彼らのライヴはCD同様落ち着いた良い雰囲気と、演奏に対する彼らの真摯な態度が伝わってくる、とても好感の持てるものだった。

今回CD BABAYには他にも何枚か注文したのだが、これまたなかなかの掘り出し物だった。それはまた次回にでも。

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Feb 04, 2005

ジョニー・ガルニエリ

「何でもいいからとにかく書いて」と言われても(笑)。寒いし、眠いし…。では何の脈絡もなくジョニー・ガルニエリについてちょっと。いや実はたまたま目の前に彼のCDが埋もれていたからなんだけど。

gramercyジョニー・ガルニエリは正統派スウィング系ピアニストとして、オールド・ジャズ・ファンには馴染みのピアニストであろう。ちなみに「ガルニエリ」とはちょっといかめしい名前だが、何でもヴァイオリンの銘器「ガネリウス」の製作者の一族であるらしい。
スタイルとしてはテディ・ウィルスン、ファッツ・ウォーラーを範とし、特にファッツからの影響は大で、一聴してそれと分かるフレーズがポンポンと飛び出してくる。またクラシックの基礎を十分に積んでいるため、テクニック的には最高ランクに位置し、アップテンポなナンバーからメロウなものまで老練な味のあるプレイを聴かせる、私のお気に入りの一人なのだ。
キャリアだが、ベニー・グッドマン楽団への参加を皮切りにアーティ・ショウ、トミー・ドーシー、レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス、サッチモといったビッグ・ネームの録音にその名を連ね、40年代売れに売れたピアニストだった。中でもプレスのキーノート、サヴォイ録音がよく知られたところだろう。

しかしやはりガルニエリといえばアーティ・ショウのグラマシー・ファイヴである。マスコット人形が並んだあのジャケ。ピアノの代わりにハープシコードを弾いてしまったという、痛恨の一枚である。いやホントはハープシコードを弾いたことで有名になったんだけど。しかしそれでもなおかつ、もしピアノを弾いていれば完全無欠の名盤だったのにと個人的には思っている。ジャケットが良いだけに非常に残念なレコードである。

cheerfulガルニエリにはもう一枚、最高のジャケットがある。それが56年録音、RCAキャムデンの"Cheerful Little Earful"で、国内では90年代にオリジナル・ジャケを使ってアナログ盤でリリースされたが、その後CDが出たかどうかは分からない。ただ少なくとも現在カタログには載っていないようだ。
このアルバムはスタジオ・ミュージシャンを使って録音しているが、ギターだけはかつての盟友、トニー・モットーラが参加している。全編に渡ってクラリネットを大きくフィーチャーして、往時のグッドマン・コンボを彷彿させる爽やかかつスウィング感溢れる雰囲気に仕上げている。まさに聴いてよし、見てよしの一枚。では。

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