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Apr 06, 2005

アル・ヘイグ

バド・パウエルの熱烈なファンとしても知られるジャズ評論家の佐藤秀樹氏の著書『ジャズ・ピアノ決定盤』(絶版)は、あらゆるジャズ・ピアニストに対する感謝と敬意の念が込められた感動の書で、私の座右の書の一冊となっている。
この本の中で白人バップ・ピアニストの名手中の名手、アル・ヘイグについてこう書かれている。
「アル・ヘイグは僕にとって最も大切なピアニストである」
私には氏がヘイグにこうした気持ちを抱くのがよく分かる。なぜなら私もヘイグのかなりのファンだからだ。もちろん、逆立ちしたって私にはこんなうまい言葉は思い浮かびもしないけど。

ヘイグのピアノはクールではあるけれど、その底辺には常に彼流のロマンティシズムが流れている。サラッと弾いているようでいて実に奥深い表現力は、見事としか言いようがない。このそこはかとなく漂う優しさや哀愁に気持ちが癒され、以後手放せない大切なピアニストとなるのである。
しかしこう書くと軟弱なバラード・ピアノかと思われるか。ヘイグは正真正銘、硬質なジャズ・ピアニストである。

al_haig_quartet彼のレコードだが、年1、2枚といったかなりのスロー・ペースではあるけれど、もう長い間ポツポツと買い集めている。しかし必携盤の1枚と言われている"Al Haig Quartet"だけがどうした巡り合わせの悪さからか、なかなか出会えない。それほどアナログにこだわっているわけでもないので先日とうとうCDを買ったのだが、何でもっと早く買わなかったのだ!と悔しいやら嬉しいやら、今夜もディスクをトレーにセットするのである。

最も好きなアルバムはやはり『ジャズ・ウィル・オ・ザ・ウィスプ』で、1年に1回無性に聴きたくなってレコード棚から取り出して聴いている。
「アル・ヘイグは僕の最も大切なピアニスト」か。うまいなあ。

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