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Jun 04, 2005

ブラインド・ブレイク

blind_blake先日の「Kingfish Blues」にいただいたコメント中、つっち~御大の「ブランド・ブレイク真っ先」発言が各所に波紋を広げている。だって御大と言えば、てっきりロニー・ジョンスンかと。いや、人のホンネとは分からないものである。
ところでブラインド・ブレイクというと思い出すのが、その昔、いわゆる「レコード市」でのこと。
広い会場にずらりと並んだ段ボール箱。お目当てのブルースのラベルの付いた箱は4列ほど並んでいた。開場となった瞬間、エサ箱めがけて突進する数人のブルース・バカ。私もその一人だったけど。しかしまさか全力疾走するなんて。
足の速かった4人が横一列に並びエサ箱をあさっていくのであるが、まあ、そのすさまじいこと。10枚、20枚、30枚、抜くわ抜くわ。
もうコヤツらの後ではロクなものは残らんだろうと半ばあきらめ、斜め後ろからどんなものを抜いていくんだろかと見ていると、何と4人とも戦前ブルースなのである。特に人気なのがヤズー盤。
パットン、ストークス、メンフィス・ジャグ・バンド…。これらがこっちの箱、あっちの箱と出てくるのである。一人がヤズー盤を引き当てるたびに、してやったりとばかりさりげなくその成果を見せている。やれやれ。しばらくして中の一人が「やった!ブラインド・ブレイク!」と小声で叫んだ。すると両脇に並んでいた人間が「え!ブレイク?」と声にならない声を上げつつ、そのブレイクのヤズー盤を見るや、ガックリとうなだれてしまったのだった。おい、おい、何もそんなにがっかりしなくたって(笑)。

さて、争奪戦となったヤズーの2枚組もいいが、やはりブレイクはバイオグラフ盤である。かつて『ザ・ブルース』に掲載された「ブルース・ベストLP・33撰」の1枚にも選出されるという栄誉を得ている。で、その33撰に選ばれているのは第1集の方なのだが、続編となる第2集がまたいい。第1集はラグばかりを集めているが、こちらの方は例えばバックにホウカム・ボーイズのアレックス・ジョンスンのピアノが付いたものや、ガス・キャノンのバンジョーとの共演、またバンド付きでノヴェルティ調のものを演ったりとバラエティに富んだ内容となっている。それから「ポリス・ドッグ・ブルース」を収録。ライ・クーダーがカバーしたことで知られる曲である。

つっち~様、ブレイクも最高っすね!

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Comments

ひぇ〜
そんな凄まじい争奪戦があるのですねぇ...

ボクもブラインド・ブレークのLPでは
このバイオグラフ盤がいっちゃん好きです
ちなみにジャケットデザインでいうと
RiversideのClassic Jazz Mastersシリーズのヤツが
いっちゃん好きです

Posted by: がちゃこ | Jun 05, 2005 at 19:44

今やCD/LPを買うのはほとんどが通販で、レコード屋などに
足を運ぶことがなくなって、そういった人間模様を
見ることもすっかりなくなりました。

リバーサイドのはどれも一様に値段が高くて、私にはなかなか…。
今度また画像を見せてください。

Posted by: 山崎 | Jun 06, 2005 at 01:04

僕は、70年代にライクーダーを知って、彼経由でブレイクに興味をもったので、ブラインドブレイク、ブラインドウイリージョンソン、フレッドマクダニエル、スキップジェイムスはおろかジョセフスペンスまでも同じ目線(?)で聴いていました、今もですが。音さえあれば、オリジナル盤にはこだわらないので 「全力疾走」の経験はないですね、面白そうですが(笑)

Posted by: ち~旦 | Jun 06, 2005 at 22:04

「ブレイク真っ先」論者のつっち~でございます。ブレイクが一部でこんなにブレイクするとは思わなかった、というとちとオーバーか。がちゃこさんのいうオランダ・リヴァーサイド盤、懐かしいね。あの見開きのペラペラ・ジャケ!同じシリーズのマ・レイニーとタブ・ジャグ・ウォッシュボード・バンドは実際に手にとって見たことあるけど、ブレイクは今まで手にしたことないね。そう思うと欲しくなるから困ったもんだ。

Posted by: つっち~ | Jun 07, 2005 at 07:46

>ち~旦さん

ブルースのオリジナル盤というと多くの場合SPですが、私はほとんど
手を出していません(飾り用に何枚か持っている程度)。
私にしきりにSPの良さを説く人がいるのですが、音がいいのは分かるけど、
ああいう手合いの人間は鬱陶しいので、そっちで勝手にやってくれと(笑)。
ブラインド・ウィリー・ジョンスン! たまにですが、無性に聴きたくなりますね。

>つっち~さん

ん?オランダ・リヴァーサイド?
そうか!あっちの方ですか。ブレイクがあったかなぁと思いながらも、
がちゃこさんのことだからてっきり私、10インチ盤のことだと。
それなら私もルーズヴェルト・サイクスを持ってます。
あとラヴィー・オースチンがあったかなぁ。
おっしゃるとおり、私もブレイクは見たことありません。でもパラマウント系なので
あってもおかしくないですね。
それにしても私が勘違いしていることを察してのさりげないフォロー。
さすが、つっち~様!

Posted by: 山崎 | Jun 07, 2005 at 09:16

おお、ラヴィー・オースティン!そういえばながいこと聴いてないラヴィー嬢!クラシックス盤CDが品切れで聴きたくても聴けないのよね。ついでに、とっくの昔に手放してしまったアイク・ロジャースのCOLLECTOR'S CLASSICS盤LP!これももう一度聴きたいよ!あの気だるいガットバケット・トロンボーンの響き!ああ~!

Posted by: つっち~ | Jun 07, 2005 at 10:53

Collector's Classicsのアイク・ロジャース、私は手放さずに持ってます。
そう言えば以前、魚さんに「CCのロジャースなら持っているよ」と
言ったら、えらく羨ましがってましたっけ。
今夜あたり、久しぶりに聴いてみることにします。

Posted by: 山崎 | Jun 07, 2005 at 11:27

買付け行ってきました~
久々にジョセフ・スペンスのアーフーリー盤入荷したので聴きまくっております。多分この人しゃんとしたらブレイクみたいになるんじゃないかな~なんか通じますよね?特にアーフーリー盤。バハマのブレイク。ってカリプソの人でブラインド・ブレイクって人いますよね!僕未聴です。どんな音なんだろ。(脈絡なくてスンマセン)

Posted by: ノアレコあべ | Jun 16, 2005 at 17:40

ジョセフ・スペンスはやはりライ・クーダー絡みで聴く人が多いんでしょうかね。
で、カリプソのブラインド・ブレイクって、話はそっちの方へ行きますか(笑)。
私も数曲しか聴いたことがないのですが、のほほんとしたヴォーカルで
和み系です。
こちらのブレイクで面白いのは、ジェイムス“スタンプ”ジョスンの
"The Duck's Yas-Yas-Yas"をパクったような"Yes, Yes, Yes"というのを
演っているんだけど、これがいいんだなぁ。ブルースとカリプソをたして
2で割ったような感じ。(アーサー)ブラインド・ブレイクに一脈
通じるものがありますよ。
そうだ、思い出した! カリプソのブレイクはArtっていうレーベルに
2枚のLPがあって、手に入れるチャンスがありながら逃してるんだ、私。
もし入ったら教えて!(笑)

Posted by: 山崎 | Jun 16, 2005 at 23:31

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