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Jun 20, 2005

バンジョー夜話~その二

ellington_aoh

初期デューク・エリントン・オーケストラのジャングル・スタイルの核を成したのが個性の塊のようなバッバー・マイレーのプランジャーミュートによるトランペットである。
そしてそれに加えてもう一つ。あの独特のムードを盛り上げる上で何よりも欠かせなないのがフレッド・ガイのバンジョーではなかったかと最近思うようになってきた。「エリントン・オーケストラはそのどれ一つが欠けても…」なんていう平凡極まりない意見はこの際置いておく。
ガイのバンジョーは基本的にリズムを刻むのみで、その意味ではカウント・ベイシー楽団のフレディ・グリーンと同じである。
しかし音はというと、これが同じ弦楽器かというくらいに品位に欠ける音で、ひたすら「ガチャッ、ガチャッ」と演るわけである。弦楽器というようりもパーカッションに近いか。
面白くないといえば、これほど退屈なパートもないだろうと思うくらいのものだが、しかしだ。エリントンの初期の傑作、「ブラック・アンド・タン・ファンタジー」や「イースト・セントルイス・トゥードゥル・オー」に丹念に耳を傾けると、この「ガチャッ、ガチャッ」が曲の中で実に効いていることに気が付く。
そしていったん気になり出すと、なんでこんなにバンジョーのことを考えなくてはならんのだというくらいに、バンジョーの音が耳にこびりついて離れなくなってしまうのである。

ガイは若干ながらソロをとっている曲もあるが、でもやっぱりリズムを刻んでいるときのものが断然いい。一心不乱にかきむしる様が目に浮かんでくるかのような迫真のガチャガチャ音。バンジョー馬鹿。プロフェッショナルとはこういう人のことを言うのである。

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Comments

うう~ン、バンジョーね確かに 胸に張り付けてるウォッシュボードのような・・・・、

僕は最近安売りCDで見つけた
キャブキャロウェイ(バージョンの)
「ムードインディゴ」あの後半でチョビっと
聴けるバンジョーの音が 耳にこびりついとり
ます。

Posted by: ドクター | Jun 23, 2005 at 20:53

あれはモーリス・ホワイト(もちろん、EW&Fではない)です。
ヘタウマ系のいいバンジョーですよね。
あの辺りのキャブのオーケストラはなかなか
いい味出てます。

Posted by: 山崎 | Jun 24, 2005 at 00:31

(お教え)ありがとうゴザイマス
モーリスさん(インプットしときます)、

いい味出てます。
>(出てますネェ~)閣下からそう言われると
(ウレシクなります)
素直に淡々と演奏される「ムード・インディゴ」
(っちゅう感じが・・・たまらんです)

本家エリントンさんの ソプラノ歌手を起用した
「ムード・インディゴ」
ありゃ素晴らしいの一言で 僕には最近
耳の大御馳走でございマス。

Posted by: ドクター | Jun 25, 2005 at 00:01

ケイ・デイヴィスが歌っているやつですか?
あーいうのもイケますか。むむむむ。

Posted by: 山崎 | Jun 25, 2005 at 08:12

あ、陛下(失礼しました)ケイ・デイヴィスさんは
「クレオール・ラヴ・コール」でしたネ

「ムード・インディゴ」はアイヴィ・アンダーソン
さんでした

陛下の(むむむむ。)で酔いが醒めましたワイ
(=^ェ^;=)
ま、どちらもイケますヨ(僕は)。

Posted by: ドクター | Jun 25, 2005 at 21:41

アイヴィ・アンダースンの方でしたか!
ソプラノと言われたからてっきり。
いや、アイヴィなら私、モスト・フェイヴァリットです!
彼女の「ジャンプ・フォー・ジョイ」は何度聴いても
心の底からしびれます。いつか彼女のことも
書きます。
ところでケイ・デイヴィスにも「ムード・インディゴ」
があるんですよ。45年ヴィクター録音です。

Posted by: 山崎 | Jun 25, 2005 at 23:43

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