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Aug 10, 2005

避暑盤

stan_getz_sound相変わらずネットで購入したCDが毎週毎週どこからか送られてくるのだけれど、以前にも書いたとおり封も切らずに机の上に積み上げたままになっている。それもこれもこの夏の暑さが原因で(自室にはクーラーもないし)、減退するのは食欲だけではなく音楽の聴取欲も同様なのである。

そういうわけで、少し前のコメントにも書いたように毎年夏は本を読んで過ごすことにしている。が、まるで音楽を聴かないわけではない。夏になるとソーメンをよく食べるのと同じように、避暑盤とも言えるCD/LPが何枚かあって、専らそればかり聴いているというわけだ。
で、その1枚がスタン・ゲッツの『ザ・サウンド』。いわゆる名盤ものだが、これは同時に幻盤でもあったオリジナル・ルースト仕様盤で、2002年に国内盤紙ジャケでリリースされたものである。
「オリジナル・ルースト仕様」とは何かというと、ルーストのコンプリート集でも聴くことのできないゲッツ珠玉の逸品「ディア・オールド・ストックホルム」が収録されているものを指す。というのもここに収録されている「ディア~」を含む6曲はオリジナルのルースト盤(LP)には入っていたのだが、実はこれらの曲は元々メトロノーム・レーベルに吹き込まれたものなのである。そのため現在では権利関係によりオリジナルLPの形で出すことができず、故に幻盤と言われてきたのである。
ところが3年前、突然リミテッド・エディションとして特別に国内でのみリリースされた。案の定、あっという間になくなってしまったが、ゲッツのこの盤にしろ、ズート・シムズのデュクレテ・トムソンにしろ、まさに出たとき買わないと明日はもうないという典型のような盤であった。

説明が長くなった。「ディア・オールド・ストックホルム」である。日本人であれば必ず好きであろうこのメロディ。ゲッツの心に響く詩情豊かなプレイは、これがテナーかと思うほど涼味たっぷり。汗が体からスーッと引いていくほどである。ただ、あまり聴き過ぎると飽きるのでほどほどに。これが肝心。

さて、ところでこの机の上の未聴盤をどうするかだ。一応、秋になったらと思っているのだが。でも軽く3桁はあるぞ。

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Comments

僕もある時期、トレード音源と購入音源がキャパを超えて大変なことになり「オレは所持することがゴールなのか?」と自問したことがありましたが、車で通勤することになりましてそのタイミングで(行き帰りできっちり3時間は使うので) 物凄い勢いで聴けました。確かに、家では未聴盤が何十枚もあるのに、専ら同じ音源ばかりってありますよね。

Posted by: ち~旦 | Aug 11, 2005 at 00:05

でへへへ・・・・・(有りまんネン)
イッチョ前に僕はLPに重石を置いてネ
(お皿を回す)
重石からはみ出た部分 コレがまさに「ルーレット」になるワケですワ
このレーベル なんか大人の遊び心をくすぐりますナ
陛下がアップされた音源 正座して(ウソ)聴きなおしました、
「ディア・オールド・・」もさる事ながら A面最後の「風とともに・・・」
このバラードプレイもスゴイ!(と思った)
クールですナ。

Posted by: ドクター | Aug 11, 2005 at 06:58

> ち~旦さん

例えばラックに収まっている(既聴)CDをどれか1枚抜き出して、
中身を思い起こそうとしてもまるで思い出せないCDというのも
ゴマンとあるのですが、言ってみればそれも聴いてないのと
同じというわけです。

となると、持っているCD/LPを全部「聴く」なんてことは
到底不可能でして、それでなくても気に入ってしまうと
1週間はそればかりを聴くという人間なので、なおさら
未聴盤はたまっていくと。
あ~、もうダメだぁ!(笑)

Posted by: 山崎 | Aug 11, 2005 at 07:24

> ドクターさん

えっ? LP? 持ってる?(悔しいっ!)
ビクター盤? それともコロンビア盤?
まさかドクターさんのことだからオリジナルじゃ
ないですよね(笑)。

で、LP聴くときスタビライザー載せて聴くんですか。
さすが、ミスター・アナログ。なんかこう風格が
漂ってるなぁ。

Posted by: 山崎 | Aug 11, 2005 at 07:55

あ、完璧なるお間違いですゾ(陛下)
風格?とか威厳 には一切縁の無いオッサンです
(飲み屋では関西限定 「おニィちゃん」ですが)、
スタビライザー?(そう 言うンですか)
中古のプレイヤーでオマケに付いてたモンです、
オリジナルじゃない?(そんな決めつけんでも・・)
もちろんコロンビアですけどネ(笑)1500円シリーズ

とにかく日本はジャズファン天国だった時代ですナぁ
でも どうして僕がジャズの前衛やモダンのレコード買ったのか
(僕にもあんましワカラン)のです

ま、体調とか心情とかイロイロあったンでしょうナぁ。

Posted by: ドクター | Aug 11, 2005 at 21:00

私も「何でこんなの買ったんだろ?」っていうような
レコードがあります。多分、人に自慢したかったんでしょう。
こんなのも聴いてるんだぞと。
若気の至りってヤツですか。

Posted by: 山崎 | Aug 12, 2005 at 06:49

まいどお暑うございます。避暑盤とはうまく言いますね。わたしにとって目下の避暑盤はジャック・マクヴィのアルバム『Nothin' But Jazz』(77 Records 77LA12/22)かな。62年に吹込まれたもので、あの『ドアを開けろよ、リチャード!』のマクヴィとは思えない涼しげでジェントルな演奏が楽しめます。おまけに、ギターはユリシーズ・リヴィングストン。ギター・ソロもたっぷりと聴けて、このところ毎晩のようにターン・テーブルに乗せている。80年代に一度、クレイジー・カットからLPの再発が出たことあるが、CD化されてないから愛着もなおさらというところか。

Posted by: つっち~ | Aug 12, 2005 at 08:27

どうしてそう人の持っていないものを
持ち出すのかなぁ(笑)。

クレイジー・カット?ハーレクイン?
ま、来年の夏までには仕入れておきます。
悔しいっ!

Posted by: 山崎 | Aug 12, 2005 at 09:52

さっそくのレスどうもです。クレイジー・カットじゃなくて、ハーレクインでした。クレイジー・カットはわたしの髪型でございました。大変失礼いたしました。

Posted by: つっち~ | Aug 12, 2005 at 10:57

どんな頭です?(笑)
そういえば明日から盆休みですよね。
ご計画は? 庭でバーベキューとか。
私はビール飲んで、CD聴いて、ゴロ寝できると
いいんですが。
ひょっとしたら海に行く羽目に…(このバチ当たり!)
オーマイガッ!

Posted by: 山崎 | Aug 12, 2005 at 11:25

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