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Oct 04, 2005

ドン・レッドマン

redman

Don Redman (CBS Realm Jazz 52539)

ドン・レッドマンがフレッチャー・ヘンダースン楽団~マッキニーズ・コットンピッカーズ在籍時に示したアレンジャーとしての手腕は、ジミー・ランスフォード楽団のサイ・オリヴァーと並び、当時群を抜いたものとして幾多の賞賛を浴びたが、ソロ独立後はこれらを超える成果を残すことはついぞなかったのである。
しかしそういった先入観を排除して何の気無しに聴いてみると、ソロだって決して悪くないことに気付く。つまりレッドマンはヘンダースン、コットンピッカーズ時代の作品が良すぎただけなのだ。やはり腐っても鯛なのである。たとえがちょっと悪いか。

ただこれらの思いがけない好印象も、LPの編集に依ること大であることは否定できない。レッドマンは多作であるため、CDのフォーマットではどうしても詰め込みすぎになり、その粗製乱造ぶりが目につくことになるのである。
レッドマンのLPといえば、スイスのコレクターズというレーベルからのもの(画像:左)がつとに有名で、同時にそれはオールド・ジャズ・ファン必携の1枚でもあった。
さらに強引を承知でもう1枚推すならば今回のCBS盤になるが、レッドマンのソロ時代を代表する"Chant Of The Weed"が収録されているのはコレクターズ盤であり、従ってレッドマンを知るには(LPならば)まずそちらを備えるべきで、本盤はセカンド・チョイスとなろう。
ともあれ、これらの盤が示すように上質な部分のみを抽出すれば、今まで先入観のみで無関係を装っていた「レッドマンのソロ」に再評価を与えることができるのである。

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Comments

あ、こんにちワ いつもながら筋金入りの
音源紹介(ありがとうゴザイマス)、

1900年7月29日ウェストバージニア州
ピードモント生まれ (調べましたがナ)
子供時代にあらゆる楽器と音楽理論を
マスター(マセたお子様)では済まされない
才能ですネ
ボストンとデトロイトの音楽院を卒業後
23年にフレッチャー・ヘンダーソン楽団に参加
(インテリジェニゥスなレールの上を
エリートとしてまっすぐ歩んでこられた)
っちゅう感じですネ
ベッシー・スミスやルイ・アームストロングの
バックで聴ける(らしいけど)
特定するのはムジュカシそう、

やっぱ買うか「Chant Of The Weed」
 こっちは手に入るかもだけど
 本盤はちょっとやそっとでは(手に入りまへんデ)
っちゅう事ですかネ。


Posted by: ドクター | Oct 05, 2005 at 11:55

バイオの補足、ありがとうございます。
こういったものを書くとき、いつもバイオを書くかどうするか
迷うんですが、あまり文章が長くなってもと思い、
いやホントは面倒くさいからなんですが(笑)、
省略しています。

どちらのレコードもそんなに手に入れづらいというものでは
ないです。値段も2000円くらいであるんじゃないかと
思うのですが…。多分。
ですが、レッドマンの最良の録音はフレッチャー・ヘンダースンや
マッキニーズ・コットンピッカーズにありますので、
もしまだ未聴でしたらそちらから聴かれるのがいいかと。

Posted by: 山崎 | Oct 05, 2005 at 15:49

黒い香りがしますね。大好物です。

フレッチャー・ヘンダースン楽団といい、
マッキニーズ・コットンピッカーズといい、
まだ未聴なのでこれから探してみます。

SPよりも、まずはギターから始めてみます。
といっても来年になると思いますが・・・

p.s/今日「私の話を聞いてくれ」という本を注文しました。

Posted by: 佐藤 "the hipstar" 秀樹 | Oct 05, 2005 at 21:48

フレッチャー・ヘンダースンとマッキニーズは
ぜひ聴いてください。
マニアックなものもいいですが、こういうベーシックなもの(?)も
偉大と言われるだけの良さがありますから。

それからギターですか! 目指すはエディ・ラング?
それともテディ・バン?

ナット・ヘントフのその本はいわゆるエピソード集みたいな
ものですが、なかなか面白いですよ。
しかし熱心だなぁ。頭が下がりますよ、ホント。

Posted by: 山崎 | Oct 05, 2005 at 23:44

ドン・レッドマン  良いですね・・・やっぱり、「chant of the weed」は外せませんね。スイス・コレクターズのLPは持ってないんです。コレクターズでは、ジョン・カービーは大昔に買ったのですが。レッドマンはしかしながら、CDで凡そのところは聴いています。HEP RECORDSの1004番で、32年から34年あたりの名演集です。sophisticated lady などは、いかにもドン・レッドマンらしい、軽妙洒脱で、ちょいとノンビリした、微笑ましいアレンジが楽しめます。


Posted by: カワサキヤ | Apr 28, 2013 at 19:11

はじめまして、でしょうか。
コレクターズのジョン・カービーというのは全4枚からなる
オニックス・クラブ・ボーイズですね。あれもいいです。

ドン・レッドマンはフレッチャー・ヘンダーソンとマッキニーズが好きです。
でも、もう随分長いこと聞いてません。久しぶりに聞きたいですね。
“Sophisticated Lady”は本家のイメージが強すぎるんですが、
レッドマン流がいいですね。

Posted by: かふぇそ | Apr 29, 2013 at 10:11

先日は初めてコメントさせて頂きました。ドン・レッドマンのことを、しばらく 読み返していましたら、やっぱりスイス・コレクターズのあの赤いジャケットが恋しくなり、アメリカの方からレコードを求めました。ザラッとした手触り、いかにもコレクターズ。懐かしい香りのする一枚です。

Posted by: カワサキヤ | May 11, 2013 at 09:35

コレクターズのジャケのこの紙質、当時のヨーロッパのコレクターレーベルに
よく見られるものですが、コレクターズは盤自体がかなりの重量盤なので、
ジャケの底が抜けやすく、実際僕のはわずかですが底が抜けてしまっています。
これ以上裂けないよう取り出しに気はつかっているのですが、それでも段々と。あぁー。

Posted by: かふぇそ | May 13, 2013 at 09:09

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