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May 11, 2006

ブルース・カレンダー、2007年版を占う

Son_house

ようやくサン・ハウスの発掘盤を聴いた。Pヴァインのを待ってたのでちょっと出遅れた感じもあるが、こっちはデータが完備されているし、少々高くはつくが(と言ってもヤズーのより安く買えたが)いちいちディスコグラフィを開かなくて済むぶんよかったと思っている。
内容についてはbsrでも特集が組んであるのでもうここには書かないけれど、これだけは触れておく。一体何なんだ、CDのこの取り出しづらさは。何か特別な理由でもあるのか。CD割るかと思った。指が異常にでかい人間はどうすればいいのか。今後聴こうとするたびにこの難行をクリアせねばならんのか、ヤズー。
と、以上気が済んだところでブルース・カレンダーである。突然何だと思うかもしれないが、来年版の目玉の話である、おまけCDの。決まったな、サン・ハウス。
思えばパットンの全身写真を表紙にあしらい、キング・ソロモン・ヒルとトミー・ジョンスンの新発掘音源を収録したCDをおまけに付け、全ブルース・ファンを震撼させた2004年版ブルース・カレンダー。やはりあれは出来過ぎ、いや奇跡とさえ言えるものであった。音源提供者のジョン・テフテラーは翌2005年版のためにと、ヒルの1曲をセコくも出し惜しみ、したまではよかった。だがしかし1年隠しきれず、どころかあっさりヤズーに提供してしまったために2005年版を大マヌケなものにしてしまったのである。そしてとうとう2006年版は何の変哲もないスキップ・ジェイムスという凋落ぶり。別にスキップが悪いってわけじゃないが、CDはまるで嬉しくないんである。大体もう行き渡っているだろう、スキップは。
というわけで来年は久しぶりの目玉復活である。もちろん間が抜けてると言われるのは承知の上である。

The Stuff That Dreams Are Made Of (Yazoo / P-Vine)

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May 06, 2006

魚ちゃんからの手紙

先日、ジャイヴ博士の魚住さんから「ハーフ・パイント・ジャクスンのレコード」にコメントをいただいたが、その魚ちゃんから久しぶりにメールが届いた。内容は、先のコメントで触れていた旧マッチボックス盤についての私の問い(そのゴスペル・コンピに一体何が収録されていたのか)への回答と、あと4月の収穫物報告で、いずれも画像付き(!)というものだった。
で、これを私一人が楽しむのはもったいないと、魚さんに「ブログに出していい?」と尋ねたところ「どうぞ!どうぞ!」という返事。ホームページの方がいいかなとも思ったのだけれど、一部ハーフ・パイントつながりも、ということでこちらに。ま、ほかに書くネタもないし(苦笑)。

-------<< May 01, 2006 / From: UOZUMI, Yasuhiro >>-------
山ちゃ~ん  
#1はゴスペルコンピ.ハーフパイントはパンチミラー(田代まさしの愛用品か!? イヤ,それはパンチラミラ~)と一緒の曲がはいってます(2曲).
#2はテキサス薔薇.私も持ってます.みんな似たようなもの買うねえ...

1blackdiamondexpress

#1: V.A. - Black Diamond Express To Hell (Matchbox)

2texasrose

#2: Texas Rose LPs

そして,4月のマイベスト「Still Crazy for You」 Crazy Cats & Yuming (TOCT-4982)

3crazycats

なんと! 10吋盤!...のジャケの中にCDとDVDが入ってる.曲は松任谷由美の書き下ろし,演奏は Crazy Cats!!! ハナ肇のドラムも安田伸のTサックスも...って死んでんじゃんって,全くその通り.サンプリングを駆使しての編集です.唄はユーミンと谷啓のデュエットに間奏部分で植木等の「およびでない? こりゃまた失礼いたしました」もバッチリ入ってる.
DVDはプロモ映像とメイキング(録音風景)ね.ジャケ,右上の Capitol のロゴも嬉しく,またCDのレーベルもデカでかと Capitol .楽曲としても素晴らしく,そう例えばNat King Coleあたりが甘々のストリングをバックに歌いそうな内容.でもね,ユーミン,谷啓のダブル下手うまコンビがしみるんですよね.こういう曲が日本でもデュエットの定番に定着してほしいものです.

この企画はナベプロの50周年記念企画だそうで,嬉しくなってしまう10吋ジャケは初回プレス限定と思われます.クレージーの歴史はナベプロの歴史とも機を一にしての50周年.
Crazy Cats 1961-1967 (TOCT 25568-9)

同1967-1995 (TOCT 25570-1)

の2枚組2セットに加えて Crazy Cats Movie Song Collectionと言うのも Vol.1, 2 と2種(ともに2枚組み)で出てるし,いや~ こんなにクレージーが出まくるなんて,あっと驚くためゴロ~ッすよ.
じゃあねぇ~

魚」
-------<< End of File >>-------

実を言うと、マッチボックス盤の収録曲については、魚さんにメールをもらう数日前に偶然にも答えを見つけていたのである。久しぶりにPヴァインの『ブルース・レコード・ガイド・ブック』をパラパラとやっていたところ、ふとある記述に目が留まった。ドキュメントの2枚組LP『ニューオーリンズ・ホーンズ』の解説だったのだが、その文中「パンチ・ミラーの方は、ハーフ・パイント・ジャクスンがゴスペル(!!)を唄った1929年の吹き込み……」とある! なるほど、これだったか! ちなみにその解説を書いていたのは仙台の佐々木健一さん(笑)。ついでに言うとこのレコードなら持っている。と、こんなこと書くとちゃんとレコードを聴いていないのがバレバレだが。
というわけで、「ハーフ・パイントのレコード(4)」をやろうかどうしようか迷っている。ちょっと賞味期限切れのような気もするし。

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May 02, 2006

Re:困ったおやぢ

Howlinwolf

歌って踊れる自称普通の主婦、Blues’n BlogのLyneちゃんの最新エントリー「困ったおやぢ…」であるが、その平凡なバンド演奏の中に突如映し出された(割り込んできた、か)おやぢのその様は、怖いお兄さんにちょっと別室へと連行してもらいたくなるほどの独特なワールドを展開してしまっていたのである。
だがしかし功罪の功の面から言えば、そのおやぢの登場はそれまでごく平凡だったバンド(しつこくてすまない)を一気に個性派キワモノ・バンドに変身させてしまうほどのオーラをバンドに与えたとも言える。まあ本人達にしてみれば「功」ではなく、単なるハタ迷惑以外の何者でもなかったであろうが。

まあそういうわけで、その困ったぶりに、なるほど納得しましたという旨のコメントを付けたのだが、それに対してLyneちゃんのレスが「時としてサン・ハウスに見えることがある」と。それを読んで私、思わず膝をポンと打ってしまったのである。
そうなのだ。ブルースマンとは本来(?)こういった一見困ったおやぢ風ステージ・パフォーマーが多いのである。たとえば数年前にヤズーが出したビデオ『デヴィル・ガット・マイ・ウーマン』ではハウリン・ウルフのどこかイッテしまっているような圧倒的なライヴ・パフォーマンスに度肝を抜かれたし、最近ではリトル・ジョー・ワシントンの落ち着きのないことハツカネズミの如しのようなステージング(と言えるのか)はもう呆れかえるほどのものであった。そしてスクリーミン・ジェイ・ホーキンスに至っては困ったどころじゃない、日本人が同じことやったらパトカー間違いなしである。そういえば、あのチャーリー・パットンでさえギターを股間に挟んで客を喜ばせていたと言うし、戦前のカントリー・ブルースマンは特にそういったパフォーマンスが要求されたのではないか。
よくブルース・ギターの教則本やビデオでロバート・ジョンスンやブラインド・ブレイクのギターを習得する者が多いと聞くが、ギターだけをうまくコピーしてスノッブにキメ倒して弾いてもそれでは仏作って魂入れずである。今後はギター股間に挟んで腰をクイクイ動かしながら(別に腰にこだわらんでもいいが)スライドを演るといったことまで出来て初めてブルース・ギターをマスターしたと言えるのだということを胸に刻んでほしい。
となるとこれからはそういったパフォーマンスの項目もちゃんと教則本/ビデオに加えるべきだな。もっともステファン・グロスマンや打田十紀夫が腰を動かしながらギターを弾くなんて、到底想像できぬ話であるわけだが。

以上、Lyneさんのところにコメントを付けようと思ったのだけど、あまりに長くなったのでこちらでエントリーさせていただきました。

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