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May 02, 2006

Re:困ったおやぢ

Howlinwolf

歌って踊れる自称普通の主婦、Blues’n BlogのLyneちゃんの最新エントリー「困ったおやぢ…」であるが、その平凡なバンド演奏の中に突如映し出された(割り込んできた、か)おやぢのその様は、怖いお兄さんにちょっと別室へと連行してもらいたくなるほどの独特なワールドを展開してしまっていたのである。
だがしかし功罪の功の面から言えば、そのおやぢの登場はそれまでごく平凡だったバンド(しつこくてすまない)を一気に個性派キワモノ・バンドに変身させてしまうほどのオーラをバンドに与えたとも言える。まあ本人達にしてみれば「功」ではなく、単なるハタ迷惑以外の何者でもなかったであろうが。

まあそういうわけで、その困ったぶりに、なるほど納得しましたという旨のコメントを付けたのだが、それに対してLyneちゃんのレスが「時としてサン・ハウスに見えることがある」と。それを読んで私、思わず膝をポンと打ってしまったのである。
そうなのだ。ブルースマンとは本来(?)こういった一見困ったおやぢ風ステージ・パフォーマーが多いのである。たとえば数年前にヤズーが出したビデオ『デヴィル・ガット・マイ・ウーマン』ではハウリン・ウルフのどこかイッテしまっているような圧倒的なライヴ・パフォーマンスに度肝を抜かれたし、最近ではリトル・ジョー・ワシントンの落ち着きのないことハツカネズミの如しのようなステージング(と言えるのか)はもう呆れかえるほどのものであった。そしてスクリーミン・ジェイ・ホーキンスに至っては困ったどころじゃない、日本人が同じことやったらパトカー間違いなしである。そういえば、あのチャーリー・パットンでさえギターを股間に挟んで客を喜ばせていたと言うし、戦前のカントリー・ブルースマンは特にそういったパフォーマンスが要求されたのではないか。
よくブルース・ギターの教則本やビデオでロバート・ジョンスンやブラインド・ブレイクのギターを習得する者が多いと聞くが、ギターだけをうまくコピーしてスノッブにキメ倒して弾いてもそれでは仏作って魂入れずである。今後はギター股間に挟んで腰をクイクイ動かしながら(別に腰にこだわらんでもいいが)スライドを演るといったことまで出来て初めてブルース・ギターをマスターしたと言えるのだということを胸に刻んでほしい。
となるとこれからはそういったパフォーマンスの項目もちゃんと教則本/ビデオに加えるべきだな。もっともステファン・グロスマンや打田十紀夫が腰を動かしながらギターを弾くなんて、到底想像できぬ話であるわけだが。

以上、Lyneさんのところにコメントを付けようと思ったのだけど、あまりに長くなったのでこちらでエントリーさせていただきました。

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Comments

う、う~ン!イってますネェ このウルフの表情・・・
もちろん僕ぁギター弾けません んがパフォーマンスは考案しました、その① ステージ上でパンツを脱いでネックを股間にスライド
させまんネン 曲は「ファイア・ボ~る!」(ンな曲 あったかな?)その② ヴォーカリストがスローブルーズを歌い ココ一発って瞬間 そのおいどめがけて弦巻きの部分で思いっきり 
カンチョォ~! 絶妙なタイミングで出る嗚咽・・絶叫!
あとはドシャめちゃにエンディングを飾る(決まりまっせェ~!)
あとはアルバートコリンズ風にギターを立てる(どん決まり)、

こんなバカな事言ってる場合では無いのです、
先日の来訪者のおかげかどうか・・・ノドの激痛(耳まで痛い)本日は寝込んでおります(んな事ぁ どうでもエエ)
で、チェスのボックスLPを引っ張り出して メンフィス時代の
ハウリン・ウルフを・・・・ウィリー・ジョンソンのギターに
「むむむむ~」となり、陛下から先日オススメ頂いた「テイタム」さんのCD(むちゃくちゃイイです!)
それから「ファッツ」の2CD!
(もう寝込んでる場合や無いデス・・・しかし痛い)
長文 失礼しました(グスン)。

Posted by: ドクター | May 02, 2006 at 11:18

ブルースマンのアクションというものはやはり良識ある大人が
眉をひそめるようなものでないといけませんね。
でも、一歩間違うとコミック系と受け取られる危険性も秘めているので
注意が必要かも。

おすすめしたテイタムのCDっていうのが何だったか思い出せなくて、
さかのぼってのぞいてみましたが、これのこと?
なるほど! この良さが分かっていただけるとは嬉しいなぁ!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000009DHG/cafesolog-22/249-5300829-3758755?creative=1615&camp=243&adid=1JMGYJNK94C5EWGQ22W9&link_code=as1

せっかくの連休ですが、どこへも行けずでしょうか。
どうぞお大事に。

Posted by: yama | May 02, 2006 at 12:57

こんちは!
いや、おっしゃる通りで・・。
ブルースマンの本当の実力って、ライブ・パフォーマンスにあるとも思います。
だから「聴く」だけより「観たい」ってのが一番にあります。
あ、ブルースマンに限ったわけではないですよね、アーティストは「魅せてなんぼ!」です。あはは。
でもですね、実際やるとなると、キツいんですよね。中途半端にやるとメチャクチャかっこ悪くなっちゃうし・・・。
あぁ、「困ったおやぢ」への道は長く険しい・・・ぁぁ。

Posted by: ken- | May 02, 2006 at 21:53

カッコがいいとか悪いとか、そんなことを考えているようではまだまだ!
まずはその辺りの羞恥心を捨て去る必要があるなぁ。
なんて他人事かと思って、はなはだ無責任なことを言っております(笑)。

Posted by: yama | May 02, 2006 at 23:15

>>>よくブルース・ギターの教則本やビデオでロバート・ジョンスンやブラインド・ブレイクのギターを習得する者が多いと聞くが、ギターだけをうまくコピーしてスノッブにキメ倒して弾いてもそれでは仏作って魂入れずである。<<<

読んでいて痛快でした。全く同感です。
Howin' WolfについてBonnie Raittがこんなことを行ってました。まだ、10代の彼女がWolfのライブ見ていてメロメロになったそうです。彼は男性ホルモンの塊のようなミュージシャンだった、という感想を述べてました。

男性だけではなく、ココ・テイラーなんかもステージ見たら、金槌で一発頭を殴られたようなもんです。

ああいうド迫力は杓子定規な人間からは出て来ないです。

オギ

Posted by: ogitetsu | May 04, 2006 at 00:48

はじめまして。お名前はlyneさんのところで時折拝見しておりますです。
多少なりでも面白がって読んでいただけたようで、よかったです。
実はこんなこと書いて気を悪くする人がいるんじゃないと
気を揉んだりしてたもんで。ま、うそですが。

なるほど、ウルフはアメリカ人女性にはウケルのですか。
やっぱりそれは肉食人種だからかなぁ。それとも単にボニー・レイットの
趣味の問題か。正常な感覚を持った日本人女性であれば、ウルフに
男性ホルモンを感じることはほとんどないでしょう(笑)。
日本人男性が塩沢ときに女性ホルモンを感じないのと同じで。
ちょっと苦しかったか。

Posted by: yama | May 04, 2006 at 21:08

やはりBonnieの個人的な好みだと思います。

オギ

Posted by: ogitetsu | May 04, 2006 at 22:30

わざわざ恐縮です。

Posted by: yama | May 06, 2006 at 23:00

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Tracked on May 04, 2006 at 00:46

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