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Jun 10, 2006

ありそうでない1枚

Chicago_style

V.A. - Chicago Style Jazz (Columbia CL632)

エディ・コンドン、ジミー・マクパーランド、フランク・テッシュメイカー、バド・フリーマンら若きシカゴアン達が20年代後半に提示してみせたいわゆる「シカゴ・スタイル」と言われる彼らのジャズは、ビックス・バイダーベックの持つクールさ、インテリジェンスを継承しつつ、さらに当時シカゴ・サウス・サイドに進出してきたキング・オリヴァー、サッチモといった黒人ジャズのエッセンスを取り入れるといった折衷案のごときものであった。しかし演奏技術の高さもさることながら、人種の区別なく理想のジャズを真摯に追求した清新さあふれるそのサウンドは、白人ジャズ最高の成果の一つとして讃えられるものである。

というわけで本LP"Chicago Style Jazz"は、内容としては別に珍しいものではない。フランク・テッシュメイカーの"The Chicagoans" (Decca)と並び、オールド・ジャズ・ファンであれば誰しもが認める名盤級の内容である。
しかし内容は珍しくないが、問題はこのジャケットなのである。ベン・シャーンのイラストを使ったこのコロンビア盤。これが以外とありそうでないのである。
このジャケのコロンビア盤はオリジナル12インチ盤のこのプレスしかない。多分。同じ内容の国内盤もあるにはあるが、ジャケのまずさが中身の良さを3割程度低下させてしまっているという代物である。そこでやむなくやはり同内容の英パーラフォン盤、"That Toddlin' Town"を探すというのが大方のパターンではなかったかと思うが、どうだろうか。もちろん、私もそうだった。しかし、ご覧のとおり。やっとこれで一抜けできたいうわけ。お先に失礼!

以上読まれてお分かりいただけるかと思うが、くれぐれも「あ~このジャケだったら、3800円で○○という店にあったけど」などというコメントは付けないでいただきたい。どうかよろしく。

※蛇足になるが、本盤はジーン・クルーパによる初のフル・セットを使ったドラムの録音が収められている。それまで、ドラムは録音技術の制約からスネアとハイハット(シンバル)の使用しか認められなかったが、電気録音なら可能なのではないかと、ここにチャレンジが試みられたのである。ま、実際は嫌がる録音技師を尻目にコンドンらが半ば強引に行ったものであったようだが。

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Comments

あ、はぁ~ン このレコードでしたか(ドラムの一件は)
コレぁ 見た記憶が無いナぁ(見ても印象に残らない)

え、と(コホン)僕にも未聴盤なるモノがありました
「JAZZ AT THE NEW SCHOOL」Chiaroscuro Records
CR 110
なんでっかコレ?(再演ライヴでしょうかネ)
あ、幾らで買ったかなんて聞かないで下さい(お願い)
それから61年のTVでの再演ライブも・・・・
(ありゃぁ ジャック・T様の声が渋い!)

とにかく できなきゃ山にこもってひたすら練習ですからネ
(成せば鳴る!)っちゅう事でしょうか?
え?(オッサン)お前も山にこもれって?
あ、はい滝に打たれてきます(多々良純)信念の焼肉!

Posted by: ドクター | Jun 11, 2006 at 00:24

その再演ライヴは聴いたことがありませんが、後年のコンドンというと
安易なディキシーランド・ジャズ・セッションみたいなのが多くて
(というかそんなのばっかりか)ほとんど食指の動かないところですが、
でもそういったのものでも聴くってさすが! エライなぁ。

キアロスキューロでしたら、アール・ハインズのソロ・ピアノの
素晴らしいやつがあります。

Posted by: yama | Jun 11, 2006 at 09:07

エ、エライなぁって だから未聴って・・(ホントは聴いてますが)とりあえず「シカゴ・スタイル」でもあれば買うよう心がけます、

それにしても凝った画像の撮り方ですネぇ 大事な中身がコロコロ ガリンってならないよう気をつけて下さいまし
(あ、陛下は中身よりジャケね?)。

Posted by: ドクター | Jun 11, 2006 at 10:41

CDだとそのものズバリがなくて、どれもあれがない、
これが抜けてるといった具合で、結局不満の残るような
ものしかないようです。
なのでここはLPを探した方が良さそうです。
国内盤でも英盤でも多分2000円くらいであると思います。

私ほど昨日言ったことと今日言ったことの違う人間もいないかと。
明日になれば「ジャケットが何だ! レコは中身だ!」と
強弁してますから、きっと。

Posted by: yama | Jun 11, 2006 at 11:57

Ben Shanのイラストはとても目立つし、素晴らしいですね。
久ぶりに彼の絵を見ました。
残念ながらジャズは詳しくないので、音の見当は付かないですが。
来週、シカゴに行くので、ジャズとブルースのライブを聴いて来ます。

ところで、私の住んでいる町はアール・ハインズの出身地だったと思います。


オギ

Posted by: ogitetsu | Jun 11, 2006 at 21:18

オギさんはペンシルバニアのDuquesne在? ひょっとして外人すか?
なわけないな。
音でしたら以下のページを。気に入るかどうかはわかりませんが。
http://www.redhotjazz.com/mcc.html
"Cnina Boy""Liza""Nobody's Sweetheart""Sugar"
の4曲が聴けます。

あ、ドクター殿もどうぞ。"Sugar"なんかどうです?
後年のコンドン絡みのものとは雲泥の差でしょ。

Posted by: yama | Jun 11, 2006 at 23:09

このジャケットは初めて見ました。しかも、ベン・シャーンだとは!

Posted by: t-42 | Jun 11, 2006 at 23:11

そう! 私を喜ばせてくれるこの明快なコメント。
こういうコメントを待っておりました!(笑)

Posted by: yama | Jun 11, 2006 at 23:46

うう~ン、サウンドが違う以前に空気が全然違いますネ
コレぁ やっぱ「情熱」ってヤツですナ(ありがとうゴザイマス)。

Posted by: ドクター | Jun 12, 2006 at 06:37

ビックス(&トラム)からの影響の強さを感じ取ってもらえたと
思いますが、あとドクター殿の言われるとおり、音から伝わって
くる情熱ですよねぇ。うむ、グレート!

Posted by: yama | Jun 12, 2006 at 09:03

早速、聞いてみました。有り難う御座います。

私は日本生まれの日本人ですが、今はピッツバーグに住んでます。デュケインは私の家から30分ぐらいの所ですが、良くご存知ですね。ピッツバーグも昔はジャズが盛んだったと言うことを聞きましたが。

オギ

Posted by: ogitetsu | Jun 12, 2006 at 22:45

いや、オギさんが日本人であることはちゃんと承知しておりますので。すみません。
シカゴでライヴ三昧とのこと。羨ましい限りです。
何か面白い話がありましたらお聞かせください。

Posted by: yama | Jun 13, 2006 at 00:29

ということは、三千八百円以上出されたってことですか!
うひゃ~!

Posted by: t-42 | Jun 16, 2006 at 12:21

今頃驚いて…。何だかコメントのタイミングが遅くないすか?(笑)
3800円以上、当たり前じゃないすか! 私のことをいつも安レコード
ばかり漁ってるケチなオヤヂと思って見くびってもらっちゃ困りますよ!
やるときはやりまっせ! まあ当分の間、晩酌はツマミなしだけど。

Posted by: yama | Jun 16, 2006 at 13:03

いやいや違う! 忘れてた! そうだ、これワケあり品だったんだ…。
詳しくはちょっと言えないんですけどね(苦笑)。
万引きしたんじゃないすよ。念のため。
そうかぁ、じゃあツマミを我慢する必要はなかったのか。
よし、今日は贅沢して柿の種でも買って帰ろっと。やっぱセコイな。

Posted by: yama | Jun 16, 2006 at 15:36

「万引きしたんじゃないすよ」
>はい、陛下も僕も そんな器用な方とは思えン、

でも「いつも安レコードばかり漁ってるケチなオヤヂ・・」
>あの・・・・なんかこの辺で引っかかるモンがあるンですけど・・
(若者の特権)自意識過剰ってヤツですかネ?
ま、身に覚えの無い事ですから 気にはしてませんが
(最近はソレを売ってるそうです)。

Posted by: ドクター | Jun 16, 2006 at 22:26

いやドクター殿の場合はほら、私のように経済的理由じゃなくて
ポリシーあってのことだから…。ちょっと苦しいか。

Yahooオークションて、結構売れますか。私もダブってるLP/CDを
出そうかな。でも特殊なやつはダメですかね。

Posted by: yama | Jun 16, 2006 at 23:34

あ、いや別に苦しく聞こえませんヨ(笑)
僕も初めての経験ですが コチラから関東方面へLPを
キッチリ梱包して送ると900円~千円程度かかりますネ

開始価格を千円または それ以下でないとアクセス数が全然
違います、イイものは売れない気がしてきました
次回縁日でアニメのLPでも仕入れよかと・・・

陛下が出品されるンなら 僕が落としますヨ。

Posted by: ドクター | Jun 17, 2006 at 00:14

梱包料はこっち負担で、500円スタートで…なんて考えると
なかなか難しいもんですねぇ。
そういえば昔LP1枚が50セントで送料が15ドルなんてことがあったけなぁ。

もし出すときは連絡します。
高額ビッド、よろしく!(笑)

Posted by: yama | Jun 17, 2006 at 09:36

あ、はい了解(ですが・・チト不安)

それにしても日曜日ってスゴイっす!
(一度に入札殺到)安ゥしてまんがナ、
来週は梱包作業に追われそう♪
儲かりませんが駄盤は掃けそうデス
駄盤なヒュージョン、ジャパンなロックよ立ち去れィ!

Posted by: ドクター | Jun 18, 2006 at 21:32

フュージョン、80年代流行りましたねぇ。しかし今値段付きますか?
う~む、そんなに売れるんなら私も出そうかなぁ、フュージョン(笑)。

何年か前、ディスク・ユニオンにCD80枚くらい出して4万円ちょっと
くらいにしかならなかったけど、ヤフオクの方が効率よさそうですね。

Posted by: yama | Jun 19, 2006 at 21:58

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