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Jul 23, 2006

Port Of Harlem Jazzmen

Bechet_bluenote1

Sidney Bechet - Port Of Harlem Six (Bluenote BLP 7022) [10"]

シドニー・ベシェのブルーノート10インチ盤。“LEX”だけど、いいんでしょうかね、こんなに安くて。
98年、東芝がブルーノートの初期の傑作群を「ブルーノート・クラシックス」と銘打ってCD化したことがあった。そのラインナップは、レーベル初の作品となったミード・ルクス・ルイスとアルバート・アモンズのブギ・ウギ・ピアノを収めた『ブギ・ウギ・ピアノ&クラシックス』をはじめ、チャーリー・クリスチャンがアンプを通さずにギターを弾いたことで知られるエドモンド・ホールの『メモラブル・セッションズ』、そしてアート・ホーディスの『ロウ・ダウン・ブル-ス』、ウェブスター、ジャイムス・Pの『スウィング・セッションズ』などなど。
この時ベシェはポート・オブ・ハーレム・ジャズメンの他にブルーノート・ジャズメン2枚がCD化されたのだけれど、後者の2枚は買ったものの、「サマー・タイム」を収めた一番肝心の『ポート・オブ・ハーレム・ジャズメン』は買わなかった。理由はすでに輸入盤CDを持っていたからで(こちらはコンプリートだった)、要するに買ってもダブリになるだけというわけ。でも長年の経験上、こういうのは後で必ず後悔するのだ。で、結果は案の定。「あ~、あの時ケチな考えを起こさなければ。チキショーメ!」というわけである。しかし、まさかホンモノが手に入るとは思わなかった。うしし、と笑ってばかりもいられない。私、これを手にして初めて気が付いたが、LPとCDでは中身がまるで違うんである。
CDはジャケットこそオリジナルを使用しているけれど、中身は別物というくらいに編集に手が加えられていたのだ。まあ、考えてみれば8曲位しか入らない10インチ盤比べてCDは20曲前後入るわけだから当然なのかもしれないが、それにしてもこのガラガラポンのごとき編集。そうか「サマータイム」はこのLPには入ってなかったのか…。別にいいんだけど。

ところでポート・オブ・ハーレム・ジャズメンというのはフランキー・ニュートン、シドニー・ベシェ、J.C.ヒギンボサムを中心としたレコーディング・バンドで、39年に2回の録音を行っている。その中身はブルース・セッションなのだが、どれもが滋味に満ち溢れた素晴らしい内容となっている。このセッションの最大の成果はもちろん「サマータイム」。
ついでに言っておくと、このセッションにはギターにテディ・バンが参加している。そのバンはさらに40年、ベシェのブルーノート・カルテットにも加わり、その際にソロによる録音(4曲)を行うのである。しかも、そのうちの2曲はバン自身がヴォーカルをとったスロー・ブルースで、これらは彼の数多い録音の中でもスピリッツ・オブ・リズムに並ぶ重要作品と言える。
前述の輸入盤CDはバンのソロを含むポート・オブ・ハーレム・ジャズメンの録音をすべて収めた必携の1枚だったが、残念ながら現在は入手難。

Bechet_bluenote2

Sidney Bechet & Bluenote Jazzmen Vol.1 (Toshiba/Bluenote)
Sidney Bechet & Bluenote Jazzmen Vol.2 (Toshiba/Bluenote)
The Port of Harlem Jazzmen (Bluenote)

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Comments

あっりゃぁ~!さすが陛下サマ、わたくしども庶民が手にしているモノとは全然 次元の違うモノですがナ、
上の10吋はLP化されたモノを一度みましたが 価格見て手にとる事さえ断念しましたが・・・、

あの 雨の方は大丈夫でしたか?屋根裏にでも避難されておいた方が・・・・いや別にそれを望んでるワケじゃないンですが、

ブルーノートのCDも1500円で復刻!って当分無さそうだし・・・ぼ、僕ぁイジけてしまいそうです。

Posted by: ドクター | Jul 26, 2006 at 06:11

雨の心配をいただきまして、ありがとうございます。
幸いながら、私のところはまるで影響はありませんでした。
ところでですね、これは安かったから(激安)こうして手にすることが
できたということでして、そこのところはくれぐれも誤解なきよう願います。

ブルーノートの1500円シリーズ、(ジャズとしては)爆発的に
売れたようですが、さすがにこれらの古いやつはもれたようですね。
しかし、またいずれ出るとは思いますけど。多分。
まあ、だけどこれらの音は他のCDでも聴けないことはないですよ。
詳しくはホット・ディスクにお尋ねになってみてください(笑)。

Posted by: yama | Jul 26, 2006 at 15:45

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