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Jul 13, 2006

ベリー・グッド!

がちゃこさんのブログで拝ませていただいたヴォキャリオンのSP。何かこう眺めているだけでスクラッチ・ノイズと共にタンパ・レッドとジョージア・トムの唄声が聞こえてきそうで、改めてSPの持つ力に感じ入った次第。
しかし、それと同時に感じたことがもう一つ。いや実は昔から思っていたことなのだけれど、アメリカ人ていうのはどうしてこうもLPジャケットやらレーベル部分に無神経にシールを貼ったりマジックで書き込んだりするのであろうか。いやシールに限らない。輸入盤レコードを買っていると、いろんな物件に出会うわけである。
アメリカではレコード・ジャケットの上にコーヒーカップをのせるという行為は日常的なものなのであろうか。カップの底とおぼしき茶色く丸い跡が付いたものを珍しくなく見かける。またウォーター・ダメージなんていうのもよく出くわす物件の一つだが、ジャケットの一部が水で濡れてブヨブヨにふやけていたりして、一体どうしたらそういう事態になるのか。とにかく神経を疑いたくなる物件目白押しなのである。
そりゃあ、LPジャケットは紙製である。何度も出し入れをしているうちに入り口のところが裂けたりあるいは底が抜けたりすることはあるだろう。もちろん、その破れた部分をセロテープで補修することだって理解はしよう。しかしだ。何でよりによってバンソウコウみたいなテープを使うか。どういう美意識をしてるんだ。しかもそんなものを“VG”「ベリー・グッド」なんて呼ぶ神経が知れない。

時々「そもそも日本人はレコードを大事にしすぎる」などとしたり顔でヤユする人間がいるけれど、開き直るわけじゃないが、大事にして何が悪い。日本人は幼き頃より物は大事にしろとの教えを体にたたき込まれている「モッタイナイ」の民族であるのだ。何でもかんでも大量に作ってポンポンと捨ててしまう欧米人(欧まで一緒にくくってしまっていいのか?)こそどうかしているのではないか。大体、レコード・ジャケットをコースター代わりにするんじゃない! バカ者めが。

しかし最近じゃアメリカ人も少しは心を入れ替えたようで、レコードのコンディション表記も多少こちらの感覚に近づいてきたようだ。
そういえば先々月アルゼンチンのレコード屋で買ったEP盤は、久しぶりにすさまじい“EX”(エクセレント)だったな。日本のモッタイナイ精神の普及もまだ道半ばのようである。

Verygood

コーヒーカップの跡が付いたやつが2枚ほどあったのだが、どれだったか思い出せなかった。残念。

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Comments


 なるほど
 そほゆう事でしたか
 山崎さんが書いておられる他にも
 レコードてやたら持ち主(だった人)の
 名前が書いたぁると思いませんか?
 何を思ってレコードに名前を書くのか
 これは長年の疑問です

  もうぜったいキミを手放さないぞ
 という決意なのでしょうか...
 その割には中古レコードで結構見かけるあたり
 人の心の移ろいの空しさを感じる
 今日この頃でございます

Posted by: がちゃこ | Jul 13, 2006 at 23:11

すみません、中身のないことをダラダラと…。

名前、ありますねぇ。サイン好きか、アメリカ人。
そう言えば日本の場合、買った本に印鑑を押したりする人がいますね。
あと時々「昭和○○年×月×日 ○△書店にて購入」などと書かれて
いる方がおりますが、感覚的にはあれと同じなんでしょうかね。

Posted by: yama | Jul 13, 2006 at 23:45

僕の場合 鉛筆で日付と「ディスクユニオン」って書いてあるのが
圧倒的に多いです、
それにしても陛下 いつになく熱いッスね(夏風邪全快!)。

Posted by: ドクター | Jul 14, 2006 at 13:16

冷静に書いたつもりなんですが、熱くなってますか。
私もまだまだだなぁ。
で、やっぱり鉛筆止まりですよね、せいぜい。
マジックは問題外。

夏かぜは全快ですが、今度は早くも夏バテ気味です。

Posted by: yama | Jul 14, 2006 at 18:58

追伸
関西系のタレント「遙 洋子」かと思いきや
「PAT SUZUKI」?
(カーメンマクレィとダイナと・・・)
いや お見事な歌いっぷりですネぇ
(チラっと聴いてみました)
これで今夜は熟睡できそうです。

Posted by: ドクター | Jul 14, 2006 at 22:26

Pat Suzukiをチラッと聴いた?
なるほど、CDが出てたんですね。廃盤みたいですが。
正直言いますと、これはあまり私の好みではありません(笑)。

それにしても、どうしてそんなところにシールを貼るかってことです。

Posted by: yama | Jul 14, 2006 at 23:35

そんなとこにシール貼られちゃ、PATしないSUZUKIになってしまうよね!なんて・・・

Posted by: t-42 | Jul 15, 2006 at 09:40

このシールがまたペラッとはがせるタイプのものならいいんですが、
大抵はがそうとするとジャケットまで一緒に…ってヤツでして。

そいうえば御大こそいろんな物件をご存じと思いますが、
また面白い(?)話があったら教えてくださいまし。

Posted by: yama | Jul 15, 2006 at 11:58

中古レコードにまつわるエピソード、大変興味深く読ませて
頂きました。
確かに輸入中古LPってすごい修繕されてるの、ありますよねぇ。
私は今のとこコースター代わりの輪染み付には出会えていませんが
サイン入りには何度も・・・。
高頻度で出会うのは、購入者の独断と偏見によるレーティング。
★5つとか★3つ半とか、ボールペンで丁寧に書き込まれてるんです。
中には発売当時のNYタイムズの切り抜きとか入っていて、お得な
気持ちになったことも。
国民性ってありますよね~。

Posted by: ろ~るぅに~ | Jul 21, 2006 at 11:36

★5つで思い出した。私も持ってます、星入り。
ろ~るぅに~さんのがどんなふうに書き込まれているのか分からないけど、
私のはジャケット表にマジックで堂々の星4つ。
そのレコードっていうのがピート・ジョリーの"When Lights Are Low"。
私なら4つ半でもいいけど、まあ納得できるか。ってそういう問題じゃない!
せっかくの美女ジャケが台無し。トホホ。

Posted by: yama | Jul 21, 2006 at 18:53

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