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Aug 20, 2006

ジョニー・テンプルのレコード

Temple_lp_1

さて、ハーフ・パイント・ジャクスンでご好評いただいた(うそだけど)「○○のレコード・シリーズ」ですが、その後第2弾を誰にするか慎重に検討を重ねてまいりました結果、ジョニー・テンプルと相成りました。本シリーズのエントリ条件である、「そこそこの録音量がありながら、ごく限られた一部の物好きしか興味を示さない」に見事合致する人選ではないかと自画自賛しておりますが、いかがでしょうか。ちなみにテンプルとどちらにするか最後まで争ったのはバンブル・ビー・スリムでした。まあ、それはどうでもいいか。

テンプルは87年にドキュメントによって単独LPが作られるまでは、あれこれのオムニバス盤でほんの数曲が聴かれるのみという状況だったが、まあそれがあるわ、あるわ。あまりの多さにありがたみなどいっぺんに消し飛んでしまうほどであった。
テンプルのキャリア中、最も重要かつ白眉とされるのが35年にヴォキャリオンへ行ったファースト・レコーディングである。この時、アンイシュードを含め6曲が録音されているが、中でもミシシッピ・ブルースの様式美の中でテンプルの感情ほとばしるヴォーカルが胸に迫る"Lead Pencil Blues"、"Jacksonville Blues"は、まさしくデルタ・ブルースの名唱の一つに数えられるものである。ロバート・ジョンスンよりも先にウォーキング・ベースを刻んでいる録音で、といった話もあるがここでは割愛。そしてスキップ・ジェイムズ直伝とされる"The Evil Devil Bleus"はスキップほどの悲壮感漂うものではないが、テンプルならではの味わいがある。あぁブルースの神様、最高です。

1935-1939 (Document DLP 511)

前述の35年の傑作群を収録。ところでテンプルは37年にニューヨークへ進出、そこではレコード会社(デッカ)の意向もあってかシティ・ブルース色を強めていくことになる。が、これらの録音はブルース・ファンからはあまり芳しい評価を得られないところである(だからここで取り上げたわけだけど)。しかしバックを付けるオーデル・ランド(cl)、ホレス・マルカム(p)、ジョー・マッコイにチャーリー・マッコイといったハーレム・ハムファッツの面々によるホウカム調ナンバーは、その筋の好き者には十分アピールできる内容と思うのだが。

1936-1940 (Blues Documents BD-2067)

こちらはもっぱらテンプルのシティ/ホウカム・ブルース・サイドといった内容で、つまりよほどの好き者しか聴いてないというもの。バックは先の盤同様ハーレム・ハムファッツのメンバーの他、サム・プライスとテディ・バンのコンビ、さらにはバスター・ベイリー、レッド・アレン、リル・アームストロングといった一流ジャズメンまでもがその名を連ねている。ただ過度の期待は禁物。

ジョニー・テンプルの単独LPはB.O.Bにもう1枚あったと思うが、持っていない。あと、参考までに以下2枚。

Temple_lp2

Out Came The Blues (Ace Of Hearts AH 72)

オリジナル・イシューはデッカで、これはそのリイシュー盤。テンプルは彼のヒット曲である"Louise Louise Blues"の1曲のみを収録。

This Is The Blues Vol.9 (Brunswick 10359) [EP]

独ブランズウィックの全10枚からなるブルース・シリーズの1枚で、本盤はジェシー・ジェイムズとのカップリング盤となっている。テンプルは"Bow Leg Woman"と"Evil Bad Woman"の2曲。

※ジョニー・テンプルのCDはドキュメントに3枚からなるコンプリート集があるが、肝心の第1集が廃盤。よって、Pヴァイン仏フレモーの2枚組をおすすめする。

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Comments

ジョニー・テンプル(調査しました) 1908年or1905、ミシシッピー州キャントンってトコロで生まれた、
ココはジャクスンに近かったワケでスキップ・ジェイムズともお仕事or居酒屋で一杯(お前 カネ払っとけ)という仲になられた(ンでしょうか)?
(Yazoo 1038)直伝のオリジナルは「デヴィル・ゴット・マイ・ウーマン」で間違っても「ウチの奥様」では無い!
「シカゴに出て随分コマーシャルな仕事をしたが」
「力強い歌い方には一本シンの通ったものが貫かれていた」
(僕に似ている)という調査結果が得られました
次の章はNat Terry(僕は納豆が食べられません)地蔵盆が終わった(バンザぁ~い)。

Posted by: ドクター | Aug 20, 2006 at 15:11

補足していただきまして、ありがとうございます。
ただ調査結果には今ひとつ釈然としないものがありますが(笑)。

地蔵盆が終わった? これで時間に余裕ができるということでしょうか。
じゃあ、更新を楽しみに待ってます。

納豆はこの世で食べられないものの一つでしたが、
近年食べられるようになりました。
でも梅干しだけはどうしてもダメです。
あと○○。

Posted by: yama | Aug 20, 2006 at 15:39

べつにきちんと調査したわけじゃないんですが、なんとなくスキップ・ジェイムズって付き合い悪そうな印象というか、気難しそうというか。

Posted by: t-42 | Aug 20, 2006 at 18:13

でもドクター殿の言われるとおり、居酒屋でおごらせてその代わりにってのが
あったんじゃないすかね。

Posted by: yama | Aug 20, 2006 at 21:57


ボクの
 out came the BLUES
はCoral盤です
Decca盤が欲しくて欲しくてアレなのですが
大人なのでなんとか我慢しています
 out came the BLUES Vol.2
は ACE OF HEARTSです
(Decca盤のVol.2て あるのかしらん?)
こちらは
 Half-Paint Jaxon "Callin' Corrine"
がエエ感じです

Posted by: がちゃこ | Aug 22, 2006 at 22:36

「Vol.2」は同じく持っているのはAce Of Hearts盤です。
はい、デッカにはVol.2はなかったかと。

そうか、Vol.2にハーフ・パイントが入っていたんですね。
いや、でももうやりません。

Posted by: yama | Aug 22, 2006 at 23:30

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