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Sep 21, 2006

備忘メモ

8月20日のエントリー「ジョニー・テンプルのレコード」でこれ見よがしにエイス・オブ・ハーツの“Out Came The Blues”を取り上げた。オリジナル・イシューのデッカ盤じゃなかったのがちょっとあれだったが、いやなに、エイス・オブ・ハーツ盤を集めているのだと言えば、それなりの説得力も沸いてくるもんだ。
ま、そんなことはともかく、その際久しぶりにそのエイス・オブ・ハーツ盤を聴き返してみたところ、「おや!」といった感じで耳を引いたのがロゼッタ・クロフォードだった。もちろん初めて聴いたわけではないのだが(でも記憶からは完全に飛んでいた)、けっこう新鮮に響いたのでちょっと書き留めておくかと思った次第。

ロゼッタ・クロフォードは私好みの小唄系シンガーだが、それにも増して興味を引いたのがバックのサウンドだった。滋味にあふれ、手練れ感も満々。これぞ歌伴といった趣である。録音データを見てみると、まずバンド名がヘップ・キャッツ。もう名前からしてジャイヴ臭ぷんぷんである。メンバーがまた豪華で、ジェイムス・P・ジョンスン、トミー・ラドニア、メズ・メズロウ、そしてテディ・バンという顔ぶれ。と、ここでこのメンバーを見てピンときたあなた、さすがオールド・ジャズ通! 彼女の録音は1939年2月に行われているのだが、彼らはその前年の38年暮れにフランスのジャズ評論家、ユーグ・パナシェ監修のもと、歴史的レコーディングを行っているのである。もうお分かりのことと思うが、世に言う「パナシェ・セッション」である。しかし今回の話には関係ない。

さて、このエイス・オブ・ハーツ盤には彼女の録音はわずか1曲しか収録されていない。しかし多分ほかにもあるだろうとブライアン・ラストの『JAZZ RECORDS』を見てみると、「お~、あったあった!」このメンバーによる39年録音は全部で4曲。早速レコード棚を探索する。まずはジェイムス・P・ジョンスンから。私、ジェイムス・Pは結構持ってる(と思っている)ので、どれかに入ってるだろうと思ったのだが、あにはからんや。ない。しかし気を取り直して今度はトミー・ラドニアを。すると伊キング・オブ・ジャズ盤の2枚組LPに4曲とも収録されているのを発見! 買わずに済んだ。やれやれであった。
ところで最近アナログ盤を取り上げることが多くて、CDだとどれで聴けるのかといった問い合わせをいただくことがある。そこで今回はCDを紹介しておく(「紹介しておく」なんて簡単に言ってるけど、探し出すのに結構苦労した)。他にも聴けるものがあるのかもしれないが、私の手元にあるのはこれ。と続きを書こうと思ったけど、長くなるのでCDの話は次回へ。

Tommy_ladnier

The Warm And Tender Soul Of Tommy Ladnier (King Of Jazz NJL-18017/8)

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Comments

この記事読ませていただきまして最低2回ほどズッコけてしまいました(と言うか)鼻からビールを吹き出してしまったのですが・・
(フムフム うう~む ムフっ むふふふ ダははは~)
1年ほど前はyama陛下やt-42御大の記事がサッパリ理解できなかったのですが 最近やっと理解できるようになった(つもり)です。

Posted by: ドクター | Sep 22, 2006 at 20:16

黒ふぉーど嬢の小唄,良いすね。
Timeless からでてる 30's Girls で安上がりにきけます。
参考まで。
女小唄のコンピで,けっこうお得な安価CDです。

Posted by: 平成Jive小僧 | Sep 22, 2006 at 20:23

> ドクターさん

ずっこけたって、どのへんでしょう?
理解ってところをとうに超えてますよ、ドクター殿は。
しかし、毎度毎度こんな話にお付き合いいただいて誠に恐縮です。
月並みですが、今後ともご愛顧のほどをってとこで。

> 平成Jive小僧さん

いや、「参考まで」って、勘弁してくださいよ。
そんなあっさりとネタを明かされちゃ、もったいぶって
次回にまわした甲斐がないじゃない。やれやれ。
御大といい、Jive小僧殿といい、ブツブツ…。

Posted by: yama | Sep 22, 2006 at 21:43

最近急速にTrad Jazzにはまってしまったものです。Adllian Rolliniについての日本語のページを探していてこちらに来ることができました。
膨大な量の日記、まだ全部読めていませんが、これからはせっせと来て読もうと思います。
よろしくです。

Posted by: A.K | Sep 28, 2006 at 14:27

はじめまして。
あまり役に立ちそうもないバカな記事がほとんどなので恐縮ですが、
ヒマつぶしにでもどうぞご笑覧くださいませ。
ロリーニでしたら、私のホームページにもディスクレヴューが
ありますので、もしよかったらそちらもどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/bjj/pick0403.html
http://homepage3.nifty.com/bjj/pick0506.html
http://homepage3.nifty.com/bjj/pick01.html

こちらこそどうぞよろしくです。

Posted by: yama | Sep 28, 2006 at 16:57

早速のお返事、感激です。しかも記事のアドレスまで。早速読みました。書き方が面白くて笑ってしまいました(^^)
こちらのブログはリンク可能ですか?私のブログのお気に入りに貼りたいのですが・・・。

Posted by: A.K | Sep 28, 2006 at 22:35

ブログをお持ちですか!
また今度アドレスを教えてください。
ぜひのぞかせていただきたいと思いますので。
それから、リンクはご自由にどうぞ!

Posted by: yama | Sep 28, 2006 at 23:35

ありがとうございます早速リンクさせていただこうとトライしましたが、こちらのブログのRSS/XMLアドレスがまだ見つかりません(^^;)どこかなあ。
私のブログ、URL欄に書き込みました。jazzに関してはド素人同然なので、yama様に見られるのは恥ずかしいですが、、、。素人目線をお楽しみ頂ければ幸いかと(^^;)

Posted by: A.K | Sep 29, 2006 at 20:21

いぃ?! じょ、女性の方でしたか。
私、ロリーニを探して…なんて言われるからてっきり物好き、もとい
研究熱心な男の方だとばかり。

で、素人目線て、プロではないですか。(ヴィブラフォン奏者?)
私こそ、あんなおちょくったようなレヴューを読ませてしまって
すみませんでした。
それにしてもロリーニについて日本語であれだけ大量に書かれたものを
初めて読みました。恐れ入りました。

RSSでしたら「LINKS」のところにあるBlogPeopleのバナーの下
(「Recent Trackbacks」の二つ上)の
"Subscribe to this blog's feed"がそれです。
私の方もリンクさせていただきますので、どうぞよろしく!

Posted by: yama | Sep 29, 2006 at 22:41

丁寧にお返事頂き、本当にありがとうございました。無事、RSSアドレス発見し、貼らせて頂きました。今後ともyamaさんのレビュー、楽しみにしています!
A.K

Posted by: A.K | Sep 29, 2006 at 23:48

レヴューはめんどくさいので、あまり書かないようにしてます(苦笑)。
レヴューといえば『ブルース&ソウル・レコーズ』という雑誌に
オールド・ジャズ・コンピのディスク・レヴューを書きました。
よかったら立ち読みでもしてください。来月25日発売です。

Posted by: yama | Sep 30, 2006 at 14:58

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