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Oct 09, 2006

Luckey Roberts

ジェイムス・P・ジョンスンに影響を与えるほどの実力を持ちながら、ラッキー・ロバーツがハーレム・ストライド・ピアノの忘れられた巨人とされるのは、一にかかって肝心な初期キャリアを伝える録音が残されていないことにある。
ストライド・ピアノの3人の突出したプレイヤー、すなわちジェイムス・P・ジョンスン、ウィリー・ザ・ライオン・スミス、ファッツ・ウォーラーが1920年代より録音があるのに対し、ロバーツには戦前の録音がない。いや正確に言うとブライアン・ラストの『Jazz Records』には、1916年というかなり早い時期にコロンビアに2曲の録音の記載がある。が、残念なことにどちらも「アンイシュード」なのである。というわけでレコード盤に刻まれた彼の録音を耳にするには、1946年まで待たなければならないのである。

あ~、ここまで書くのにほとんどエネルギーを使い果たした。実は前々からラッキー・ロバーツの音源(もちろんLPだが)をまとめておきたかったのだけれど、LPジャケを並べるだけじゃ何だろうってわけで書き始めたのが間違いだった。何でこんなしんどい思いをしなきゃならないんだ。あとは画像といつもの手抜きコメントで終わりとします。

※その後ロバーツの戦前録音がドキュメントでCD化されていることが判明しました。詳しくはこちらをご参照ください。

Luckey_roberts

V.A. - Parlor Piano 1917-27 (Biograph BLP 1001Q)
ファッツ・ウォーラー、ジェイムス・P・ジョンスン、クラレンス・ウィリアムスほか、ピアノ・ロールを集めたアルバム。ま、実際こんなものに興味を示すのは「あの人」くらいのものだよな、と思ってたら持ってたんだ、“ろ~るぅに~”女史。やっぱりか。

V.A. - Rent Party Piano (RPP 1002)
今回のこの4枚の中ではおそらく一番入手困難であろう。別にレア盤というわけではないが。ラッキー・ロバーツの他にはダン・バーレイ、フレディ・シェイン、モンタナ・テイラーがピックアップされている。本盤に収められている6曲はすべて1946年5月録音で、現存するロバーツ名義の録音物では一番古いものだと思う。なお、本盤収録曲のうち2曲はハーウィン403“Pork And Beans”でも聴ける。

Happy Go Lucky (Period RL 1929)
唯一の単独盤。ピアノ・ソロはなく、バックにアルト/クラ、ドラム、ベースが付く。全体にくつろいだ雰囲気だが、逆にメリハリに乏しく、若干物足りなさも。個人的にはやはりピアノ・ソロがいい。58年。

Luckey & The Lion: Harlem Piano Solos (Good Time Jazz S10035)
ジャケにはライオン・スミスと一緒に写っているが、二人の共演盤ではなく、それぞれのピアノ・ソロを片面ずつ収めたカップリング盤。ピリオド盤と同じく58年の録音。アート・テイタムばりの早いパッセージもすごいが、情感豊かなプレイは素晴らしいの一言。

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Comments

え~っと,誰かのバックで演奏してるってのは古いのが(1946年以前)にも有ったような気がするなぁ。音が聞こえてたかどうかは記憶にないけどクレジットは見かけたような気が...
家に帰って調べてみます。見つけたら報告しますね。

平成Jive小僧

Posted by: 平成Jive小僧 | Oct 10, 2006 at 15:56

yamaさん、これって私のための特集ですか??
あまりにタイムリーなんで、ビックリしてます。
yamaさん、もしかして読心術なんぞたしなんでおられるのでは・・・(笑)。
現在、ラッキー・ロバーツのロール入手に奔走中です。

Posted by: ろ~るぅに~ | Oct 10, 2006 at 16:53

> 平成Jive小僧殿

あっそうか! バックに回ったやつまでは確認しなかったぁ!
ご報告、お待ちしております。
できたらアルバム・タイトルとレーベルもお願いします。

> ろ~るぅに~さん

どーりで。しんどいなぁと思いながらも何か見えない力に突き動かされて
書いておりました。うそだけど。
それにしても普通に「ラッキー・ロバーツのロール入手に…」なんて
書いてしまうところが…。
もう「孤高」って感じっすね。

Posted by: yama | Oct 10, 2006 at 20:03

ぼ、僕なんかネ やっと例の中古ロック屋から「ライオン・スミス」引き上げて、やっとこサ「ジェームズ・P・ジョンソン」さんのCDが到着したばかりです、
今回も「未知との遭遇」ブログ(ありがとう ございました)。

Posted by: ドクター | Oct 10, 2006 at 22:08

ジェイムス・Pもライオン・スミスも見たら買ってた時期がありました。
ライオン・スミスのコモドアの2枚を手に入れたときは嬉しかったなぁ。
ま、この辺は深みにはまりますと際限なく出てきますので、ほどほどに
どうぞ。

Posted by: yama | Oct 10, 2006 at 23:03

「ろ~るぅに~」さんがどうしても「ろりーに」さんに見えてしまう、、、。(汗)
頼んでる音源、ちっとも来ないです。
意味のない書き込み、すみません。

Posted by: A.K | Oct 11, 2006 at 00:12

頼んでいるのはカリフォルニア・ランブラーズ? それとも
リトル・ランブラーズでしたっけ?
ロリーニ関係のディスクは買ってまだそのままのやつも
あったりするんですが、また今度違うのが出るようで…。
ホント聴ききれません。

Posted by: yama | Oct 11, 2006 at 09:08

カリフォルニア・ランブラーズものは、まだ待てる範囲なんですけど、Bouncin' in Rhythmは、待てども・・・。バイブ入ってる音源だから欲しいですね。(曲はかぶってますが。)一応品切れの連絡は来ていないから、待つしかないのかな。今度出るのはどんなのですか?楽しみ。

Posted by: A.K | Oct 12, 2006 at 00:05

TOPAZはよくわかりませんが、もしかしたら廃盤かも。ちなみに
私も持ってません。ただあれは寄せ集めの内容で、カリフォルニア・
ランブラーズ(タイムレス盤じゃなくてバイオグラフの全3枚の方)、
ブルー・フォー、ビックス、ミフ・モールといったところを買えば
すべてカバーできるはずですよ。
もっとも、かなりの量にはなりますけど(笑)。

今度出るのは、ゴールデン・ゲイト・オーケストラです。
タイムレスからも出てますが、ダブリは1曲しかないようなので
買おうかなと。

Posted by: yama | Oct 12, 2006 at 10:39

さすがですね。情報、本当に感謝です。こんなこと聞いても、知ってる人、回りに一人もいませんから(^^)
しかし、みなさんこうしてアーリージャズの底なし沼にはまっていくんですねえ・・・。(笑)いやあ、幸せ。

Posted by: A.K | Oct 12, 2006 at 23:45

ロリーニ関連のCDは他の名前で出てるものも多いので
分かりづらいですよね。
まだ他にもありますが、また機会があったら紹介しますよ。

Posted by: yama | Oct 13, 2006 at 07:54

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