« October 2006 | Main | December 2006 »

Nov 26, 2006

Luckey Roberts (2)

Vocal_blues_and_jazz

先日ふと思い出したんだけど、そういえばあれはどうなったんだ。ほら、ラッキー・ロバーツの件で、彼の戦前録音が聴けるとか、どうとか。魚さん、あれからウンともスンとも言ってこないけど。ま、もっとも私以外にそんなことを気にしてる人間なんていないだろうが。

しかし、だ。考えてみれば、自分で調べりゃいいわけである。何のためのディスコグラフィか。そこで早速ブライアン・ラストの『JAZZ RECORDS』を引いてみると…わずか5秒で見つかった…。エディ・ハンターというシンガーの伴奏で計6曲(うち2曲はアンイシュード)、そしてMoran & Mackというコメディアンのバックを付けているものもあった。前者は23年、後者は27年録音である。
となると当然次にこれらの録音が聴けるCDは?となる。戦前録音ということで、とりあえずドキュメント・カタログを見てみるとエディ・ハンターの方がこれまた実にあっさりと見つかった。しかもである。私のCDラックにそのCDがちゃんと並んでいたのには我ながら呆れてしまった。
さて、問題の音だが正直言ってどうというほどのものではない。ハンターの歌は至って凡庸、ロバーツのピアノも特に伴奏の域を出るものではない。このCDは以前聴いてるはずだけど、ほとんど印象に残っていないということは、なるほど、そういうことであったわけだ。
ただ、このCDの名誉のために言っておくと、本盤の聴きどころはジョニー・センシアのギター(グレート!)をバックに歌うリリー・デルク・クリスチャンと、たった1曲のみだが同じく女性シンガーのイヴリン・プリーア(ヴォーカル/バックともに素晴らしい)の二人にある。あとナンシー・ウォーカーが下手さも愛嬌と思えばなかなかといったところか。

以上、それがどうしたという話ではありますが、一応ケジメということで。

V.A. - Vocal Blues & Jazz Vol.3 1921-1928 (Document DOCD-1015)

| | Comments (4) | TrackBack (0)

Nov 23, 2006

Soft Moods

Teddy_wilson_clef

一回飛んだが、最近聴いているピアノものの続き。とは言っても、これを聴いていたのはもうだいぶ前のことになるんだけど。

テディ・ウィルソンといえばブランズウィック・セッションやグッドマンとのものがジャズ史にも残る最高傑作ではあるけれど、だからといっていつもそればかり聴いてはいられない。
このクレフの10インチ盤はトリオによるもので、53年の録音。この時期のテディはというと『プレス&テディ』が申し訳程度に話題にのぼるくらいなので、他にはあまり大したものは残っていないのだろうと思われているかもしれない。が、これだって決して悪くない。テディはブランズウィックが良すぎるだけなのだ。
テディ流のくつろいだ雰囲気の中にも、トリオならではの三者のせめぎ合いが。その緩急の妙が聞き物。

Soft Moods With Teddy Wilson (Clef MGC-156) [10"]
Teddy Wilson (p)
Arvell Shaw (b)
J.C. Heard (ds)

| | Comments (5) | TrackBack (0)

Nov 19, 2006

Sunshine Special Again

Sunshine_special

先日、ちっちー御大が自身のブログで英フロッグの『サンシャイン・スペシャル』を取り上げておられましたが、その文末で私の拙文をご紹介いただきまして。実に恐縮です。
で、その冒頭触れていた同タイトルのVJM盤(LP)、私もレヴューを書く際の参考に……しなかった。そこが私のまだ未熟なところなんだなあ。まあもっとも紙数の制限上、そこまではってところもあるんだけど。

ここで話がちょっと変わるが、今月初め日本を代表するジャグバンド、マッドワーズのライヴを観た。隣町で行われた行楽祭の呼び物のひとつであったわけだが、しかしこんな田舎町で彼らが「呼び物」として成立するほどの認知度があるのか。かなりあやしいところではある。そして、そんないぶかしむ思いは的中した。客はそこそこいる。が、昼間の野外ライヴということもあってか、子供連れ家族からヒマを持て余しているといった老人まで、見るからにほとんどが「行楽ついで」。共通する想いは「ジャグ・バンドって何?」だ。
と、そんなことは別にどうでもいい。初めて観る彼らのライヴの実に愉快なこと。なんと手品まで飛び出して老若男女問わずの大盛り上がり大会。かつてのメディシン・ショーもかくやという光景だった。
ブルースでもジャグ・バンドでも日本人が演るとなると、とかくシリアスな方向に向かいがちだが、少なくともライヴはこうでなくてはいけない。そして反対に聴く側である普段の自分はと考えてみるに、ジャグ/ウォッシュボード・バンドのレコードをややもすると腕組みして聴いていたりするけれど、これも改めなければならない姿勢であるな。

さて、話は戻ってVJM盤。私も引っ張り出して聴いてみたところ、フロッグ盤には未収録のルイヴィル・ジャグ・バンドがことのほかよかった。というのも、これは聴き方が変わったからなのだ。ジャグ・バンドは頭で聴いてはいけない。ひたすら愉しむ、これである。

フロッグのCDにはVJMのLPには収録されていないリリアン・グリンが追加された格好にはなっているが、VJMにはグリンの単独盤が別にある。参考まで。

画像左より
Lillian Glinn (VJM VLP31)
V.A. - Sunshine Special (VJM VLP39)

| | Comments (6) | TrackBack (0)

Nov 12, 2006

New York Jazz

James_p

最近よく聴いているピアノものから。もっとも私、「ピアノ好き」なので、最近に限らずピアノものは年中聴いているわけだけど。
今回はまずジェイムス・P・ジョンスン。画像には2枚写っているが、聴いているのは右の方。左の方はジャケがいいので参考出品。
一応簡単に内容に触れておくと、左のリヴァーサイド盤はピアノ・ロールを集めたもの。しかし、これは買ってからあまり聴いていない。ピアノ・ロールは“ろ~るぅに~”女史みたいに普段から自動演奏ピアノでもって「生」を聴いてる人間にはその迫力や本当の良さが分かるのだろうが、レコードで聴くとどうも音がノッペリとしているというか…。え? まだまだ修行が足りない? 失礼しました、ろ~るぅに~様。

さて、右のスティンソン盤。まずこのジャケットに目がいくと思うが、デヴィッド・ストーン・マーチンである。年季の入ったSPコレクターなら見覚えがあるかもしれない。
というのも、スティンソンはアッシュというSPレーベルの配給を行っていた会社だった。で、そのアッシュから出ていた3枚組SPアルバムをジャケット・デザインもそのままに(色合いが若干異なるが)LP化したものが本盤というわけなのである。よって、このLPは片面3曲ずつ、たったの6曲しか入っていない。アッシュにはピアノ・ソロがあと3曲あるんだが。
録音は44年。残念ながら(?)ピアノ・ソロは1曲のみ。残りはバンド付きで、アル・ケイシー(g)、フランキー・ニュートン(t)、ポップス・フォスター(b)、エディ・ドーティ(ds)という面々。さすがにこれだけの顔が揃うとジェイムス・Pもかすんでしまう。どれも最高のコンボ・サウンドだが、殊に"The Dream"の全編に渡って鳴り響く哀愁を帯びたトランペット! 正直言ってピアノを聴くと言うよりもニュートンのトランペットを味わうといった趣のアルバムである。しかし6曲っていうのはいくら何でも物足りないな。
ジェイムス・Pが1曲でヴォーカルをとっているがこれはまあご愛嬌といったところ。

画像左より
Backwater Blues: The Stride Piano Of... (Riverside RLP 151)
New York Jazz (Stinson SLP 21)

| | Comments (12) | TrackBack (0)

Nov 09, 2006

ディスク・レヴュー

Bsr_review

ただ今、bsrのレヴュー原稿を書いております。編集部が「ブログ、時々のぞいてますよ」と言っていたので、今回はこうやって真面目にえん筆なめなめ(今時こんな表現通じるか)やってるんだってところを。
いつもギリギリになって申し訳ありません。なるべく早く上げますので。しかし、「明日できることは今日しない」は遠藤周作の言葉だったか。うむ、ではおやすみなさい。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

« October 2006 | Main | December 2006 »