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Dec 17, 2006

ジャグ・バンドのレコード (2)

Jug_blowers

11月19日のエントリー『サンシャイン・スペシャル』で触れたルイヴィル・ジャグ・バンドは、正確にはアール・マクドナルズ・オリジナル・ルイヴィル・ジャグ・バンドといい、ジャグ奏者であるアール・マクドナルドの名が冠されている。
ところでルイヴィル・ジャグ・バンドというともう一つ、ヴァイオリン奏者のクリフォード・ヘイズをリーダーとするクリフォーズ・ルイヴィル・ジャグ・バンドというのもある。ジャグを吹いているのは同じくアール・マクドナルド。わずかな録音しか残していないが、このバンドがしばらく後にディキシーランド・ジャグ・ブロワーズと名前を変えるのである。ただこの説明は若干中途半端で、遡って話をすればこの二人が最初に組んで録音を行ったのは1924年、サラ・マーティンのバック・バンドとして。その後このジャグ・ブロワーズも含めていくつかの名前を使って吹き込みを……となる。しかしここではバイオ的な話は割愛する(大体、ブログにそんなことを長々と書いてもね)。

ディキシーランド・ジャグ・ブロワーズの中心人物はもちろんクリフォード・ヘイズとアール・マクドナルドの二人だが、もう一人、バンジョーのカル・スミスもまたバンド・サウンドの要を成す重要なメンバーであった。はっきり言ってジャグバンドのプレイヤーにしておくのはもったいないくらいのセンスと腕前。マクドナルドのジャグに絶妙に絡んでいくスミスのバンジョー。"Banjoreno"を聴いてくれ。曲、アレンジ、すべてにおいて非の打ち所なし。
そしてあともう一人、パーマネント・メンバーではないが、あのジョニー・ドッズが加わったトラックも数曲だがあるのである。これをグレートと言わずして何と言うか。

そんなことよりレコードだった。左はお馴染み、ジャグ好きなら誰でも持っているヤズー盤。別に珍しくとも何ともないってやつである。右の10インチ盤は仏RCAの「Treasury of Jazz 」からの1枚。こっちはヤズーほどは知られていないと思うが、やはり大して珍しくないか。
Dgf6念のため言っておくと、この2枚のレコードは今回は全然聴いていない。聴いていたのはもっぱらフロッグのCDだった。で、これが最低10回聴いたがまるで飽きない、稀に見る素晴らしいCDであった。RSTにも4枚からなる全集があるが、いきなり4枚では聴く前から気持ちが萎える。それよりもこの1枚を聞き込んだ方がよっぽど身になるというものだ。ちなみに音は圧倒的にフロッグの方がよい。
うむ、今まではラックに並べていたために持っていることすらほとんど忘れていたが、今後は特等席、机の上に置いてやるぞ。

Clifford Heys & The Dixieland Jug Blowers (Yazoo L-1054)
The Dixieland Jug Blowers with Johnny Dodds (RCA 130.286) [10"]

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Comments

はい、『バンジョリーノ』久しぶりに聴き直しました。惚れ直しました。
ほんとにこれは名演ですね。
この曲を初めて聴いたのは日本盤のLPだったかな。
カル・スミスはギタリストとしても魅力満点ですよね。

Posted by: t-42 | Dec 17, 2006 at 14:54

両巨星がおっしゃるなら、『バンジョリーノ』
価格が高騰する前に押えにゃなりませんネ♪

Posted by: ドクター | Dec 17, 2006 at 17:56

価値が異常に高騰するのは、尼損市場だけでしょう。

Posted by: t-42 | Dec 17, 2006 at 18:00

> t-42様

国内盤『The Jug Bands』、あれにも入ってましたね。
しかしさすが、古いことをよく知ってらっしゃる!
で、手元にあるのを見たら65年発売。もちろん私は中古で
手に入れましたが、これをレコード店に予約して買ったなんて…。

> ドクター殿

ホット・ディスクのカタログをご覧ください。
適正価格で載っておりますよ。
明日にも聴けます(笑)。

Posted by: yama | Dec 17, 2006 at 19:51

あ、載っておりましたか?
そうッスねェ~『ホット』さんは適正価格(良心的!)
何を買ってもハズレ無し!(サイコォ~)
仕事も速い!(オトコマエ~!)
顧客にヤサシぃ~(天使サマ!)
ヨイしょっと・・・・(このくらいでイイっすか?)。

Posted by: ソクター | Dec 17, 2006 at 20:21

「ソクター」って、ケチなニセ者が現れたかと思いましたが、
単なるタイプミスのようで。

百のヨイショより1枚のお買い上げ、これです(笑)。

Posted by: yama | Dec 17, 2006 at 21:01

みなさんよくわかってらっしゃる(笑)

Posted by: 久々のちっち~ | Dec 17, 2006 at 21:12


 バ
 バ
 バンジョリーノ...
 その活字を見ただけで
 ああ 見ただけで
 記憶の奥底からシナプスを伝って聞こえてくる
 あの バンジョーとジャグの奇蹟の絡み...
 ああ ボクはそれだけで
 ああ それだけで...

 因に TREASURY OF JAZZ No.17は
 窓ガラス拭きのバイトに出かける前の
 ボクの元気づけの1枚でした
 食パンとネスカフェを用意しながら
  Boodle Am Shake
 のメロディは
 朝の天六の町に響いたものでした


Posted by: がちゃこ | Dec 17, 2006 at 21:44

> ちっち~さん

わかってますとも! 後は懐の問題だけ。これがなかなか(笑)。

ところで"Banjoreno"ですが、ここで試聴ができます。
が、くれぐれも試聴だけで終わらせませぬよう、ドクター殿。
http://www.redhotjazz.com/djb.html
一番上です。

> がちゃこさん

"Banjoreno"に随分とうろたえておられるようですが、
何か嫌な思い出でも。違うか。

"Boodle Am Shake"の「♪ブドゥラン、ブドゥラン…」とハモって
歌うところ、あそこ耳に付きますね。確かにいい歌です。
ちなみにこれも上記リンクの二つ下で聴けます。

Posted by: yama | Dec 17, 2006 at 22:02

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