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Dec 23, 2006

Adrian Rollini Trio

Adrian_rollini_trio

近年、エイドリアン・ロリーニ関連のリイシュー状況には目を見張るものがあるわけである。本人名義はもちろん、関わりのあったバンドまで次から次で、LP時代もこうはなかったのではないか。
とは言っても、未CD化のものもまだあるにはある。画像のマーキュリー盤、"Adrian Rollini Trio"がその一つ。手元のCDをちょっと調べてみたら、2曲だけヴィンテージ・ミュージックの"Adrian Rollini Trio, Quartet and Quintet"に収録されていた。
で、このマーキュリー盤だが録音データ等の記載が一切ない。先のヴィンテージ・ミュージック盤には47年録音と書かれているが、メンバーはやはり不明。エイドリアン・ロリーニ・トリオというと、30年代はフランク・ヴィクター(g)とヘイグ・ステフェンスまたはハリー・クラーク(b)というメンバーで演っていたが、同じメンバーなのか。トム・ロードかイェプセンのディスコグラフィには載っているのだろうか。

収録曲中、貴重なのがショパンの「子犬のワルツ」(でよかったか)。目の覚めるようなピアノ・ソロで始まるので、誰かピアニストが参加しているのだなと思って聴くわけだが、途中からギターは加わるものの、肝心のヴァイブがなかなか出てこない。一体いつになったら出てくるのかと聴いているうちにハタと気付くのである。「そうか! このピアノはロリーニか!」と。
ロリーニといえばバス・サックスとヴァイブというイメージしかわかないが、やはりというか元々彼はピアノから出発している。以前、ホームページにも書いたことがあるが、彼はいわゆる神童であった。4歳でショパン・リサイタルをニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテルで開いたというから相当な天才少年ぶりである。今で言えば『のだめカンタービレ』の千秋みたいなもんか。よく知らないけど。
久しぶりに聞き返してみて、「ヴァイブ版アート・テイタム・トリオ」というフレーズが思い浮かんだ。圧倒するようなテクニカルなプレイも聴かせるが、しかしテイタム・トリオがそうであったように歌心と、そしてスウィングに溢れている。

Adrian Rollini Trio (Mercury MG-20011)

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Comments

Walter Bruyninckxの分厚い(積み上げると1メートル以上?)ディスコグラフィ
"60 Years Of Recorded Jazz 1917-1977"で調べてみたところ、バックの
ギター、ベースはともに不明となってました。録音は50年代のようですね。
それにしても、エイドリアン・ロリーニがこれほど話題になるblogも珍しい!

Posted by: t-42 | Dec 23, 2006 at 17:42

Bruyninckxのディスコ、すべてお持ちですか! すごいなぁ。
以前、Swing編が全巻揃いで200ドルっていうのを見つけたことが
あったんですが、ふん切れませんでした。

ロリーニですが、「そんなに好きか、ロリーリ」と自問自答するくらい、
私自身も何でロリーニをこんなに取り上げるのか不思議で(苦笑)。

ロリーリは56年没なので、晩年のものということになりますね。

Posted by: yama | Dec 23, 2006 at 19:18

まさに神童って方が過去には多いッスね、ロリーニさんではありませんがベニー・カーターもクラにペットにアルト!最近 全部首からブラ下げてる画像みました(まさに30年代のローランド・カーク)、
最近の楽士さんはジュリアード出たからってスウィングを忘れとる風潮であります(森山猛男のドラミングはスウィングしておるではないか!)
どうでもいいがロリーニさん到着が遅い!やはり「ホット・ディスク」に注文すべきである。

Posted by: ドクター | Dec 23, 2006 at 21:59

ベニー・グッドマンもやはり神童だったし、確かに昔は多いですね。
ロリーニはCDが多いので、ファースト・チョイスは大事です。
間違うと「こんなもんか」で終わる可能性も。
注文のCDが「当たり」であることを祈ります。
「はずれ」だと、間違いなく「ほ~ら、だからぁ京都のあそこでさぁ…」と
言われますので。

Posted by: yama | Dec 24, 2006 at 00:25

こんばんは~~~!!むはは~~~、一体このすさまじいかぶりようは何なのでしょうねぇぇ。思わず爆笑してしまいました~~~!前回のジミー・バートランドといい、、、、(笑)
Dardanellaもおそらくロリーニがピアノ弾いているんでしょうね。
それにしてもこのLPの内容は素晴らしいですね。アレンジもぐっと引き込まれるものがあるし。地震や火事があってもこのLPだけは持って逃げなきゃ。
ロリーニのバイブ音源で私が持っているのは1947年のものが最後なので、t-42師匠がおっしゃる50年代の録音だとしたら、これまた貴重ですね。・・・それにしても、こんな偶然って、、、、。(^^;)

Posted by: A.K | Dec 24, 2006 at 02:13

ロードでは1949-1950 で、ラスト・レコーディングとなっています。
でも、この時期だと最初は10インチで出す?
録音は1949-1950 だが、発売予定がなく、ロリーニが亡くなってから出した。
メンバーが不明というのもそのせい。というのはどうでしょう?

Posted by: 瀬谷 | Dec 24, 2006 at 08:35

> A.Kさん

「何なのでしょうねぇぇ」って、ほら以前ロリーニのLPでも自慢するかって
言ったでしょ。だから書いてみたわけですが、全然自慢にならない
じゃないのぉ! チックショ~!(笑)

しかしA.Kさんの送料込35ドルって(見たところVG+くらいかな?)、
初めてにしてはなかなかいい買い物です。
マーキュリーのこの初期盤は“deep groove”、深溝ってやつで
なかなか音も良く、コンディション次第では60ドル以上の値を
付けているのを見たこともあります。まだCD化もされていないし、
まさにお宝盤だと思いますよ。

じゃあ次はCDだな。つい先日新しいのも来たし…。

> 瀬谷さん

トム・ロードをお持ちですか?! こりゃまた…う~む。
しかしロードのは最後まで出たんでしたっけ。
そういえば何年か前、どこかでCD-ROM版の広告を見たような気も…。

本文にも書きましたが、収録曲のうちの2曲はVintage Music Productions
でCD化されてまして、そこには47年12月と記載されてます。
ただ原盤がBulletになってるんですよね。マーキュリーが
買い取ったってことなんでしょうかね。

Posted by: yama | Dec 24, 2006 at 14:09

Bullet って、聴いたような…  一枚だけありました。
Bullet 1023 「You're Gonna Get My Letter In The Morning / Dardanella」のカプリング、
「You're Gonna …」はPeggy Mann の歌が入ります。
これ、ロードには記載されていません。ここのDardanella が収録されている一曲でしょうか?

ロリーニ関係はSPで40cmくらいあるのですが、バイブはBullet 一枚だけでした。やはり私はバス・サックスが好きなようです。

あと、神童といえば、ドラム奏者のVic Berton も神童と呼ばれていましたね。

Posted by: 瀬谷 | Dec 24, 2006 at 15:35

「ダーダネラ」は39年にVocalionへも吹き込んでますが、
そのBulletのがそうだと思います。

ところでSPは所有何枚を「センチ」でいうのですか。
なかなかうまい表し方だなぁと、妙に感心してしまいました。
それで、だったら目方で言うのもけっこう有効なのではないかと
今思ったりしたんですが。エリントン50キロ持ってます、とか。

私の場合、ファッツ・ウォーラーが60センチくらいですか。
もちろん、LPですが。

Posted by: yama | Dec 24, 2006 at 21:37

重ねコメ、失礼します。瀬谷氏の「ロリーニ関係はSPで40cmくらいあるのですが」というコメントにすっかりぱっちり目が覚めてしまいました。yama氏ブログに集まる師匠連はすごい方ばかりですね。
・・・ロリーニ関係sp40cm、、、、気になる。

「じゃあ次はCDだな。つい先日新しいのも来たし…。」
yama氏のこの発言も、、、。バイブものですか?もしバイブものなら、恥を忍んで、、、「何卒、、、!教えてください!!!!!」

Posted by: A.K | Dec 25, 2006 at 01:04

ロリーニは分散しているので、cm で表してみました。 
ただ、忘れている盤もあるので、なんて書いていて、
Bert Lown をすっかり忘れていました。+10cm という
ところでしょうか。まだ、出てくるような気がしますが…。
試しにEllington は52cm で、200枚ありました。

39年のVocalion ということで、ラストを見てみました。
リイシューものまで網羅しているのですが、Bullet盤の
記載はありませんでした。
また、Peggy Mann が歌っている「You're Gonna …」も
発見出来ませんでした。ロリーニのレア盤か?

Posted by: 瀬谷 | Dec 25, 2006 at 07:01

前述のディスコグラフィを見ていたら、30年にブランズウィックにトリオで3曲録音したのが未発売に終わってますね。
そのギターがなんとテディ・バン。曲は"CLAM HOUSE"、"ROUND TOWN"、"BLACK AND BLUE"となってますが、
この3曲ってCD化されてるんでしょうかね?
テディ・バンとの共演があったなんて今まで知りませんでした。

Posted by: t-42 | Dec 25, 2006 at 13:13

> A.Kさん

CDくらいのことで恥を忍んでだなんて、んなオーバーな。
どうか顔を上げてくださいな(笑)。
お尋ねの件ですが、ゴールデン・ゲイト・オーケストラなので
残念ながらバス・サックスです。まだ一度だけざっと聞いただけですが
確かヴァイブの音はしなかったはず。
近いうちに(?)何枚かまとめて紹介したいと考えておりますので、
しばしお待ちを。

> 瀬谷さん

もしかしたら、私の書き方がまずかったために勘違いされているかも
しれません。Vocalionの「ダーダネラ」は、このマーキュリーのLPに
入っているものとはまるで「別もの」でして、単に39年にも同じ曲を
吹き込んでいるということです。
なので、マーキュリーに収録されている“Bullet”の「ダーダネラ」は
再演ヴァージョンということになるかと。

Bert Lownまでいくと、私にはちょっとジャズ風味に欠けるというか
イージー・リスニングのようといいますか、若干興味の対象からは
はずれますか。瀬谷さんみたいにBert Lownを楽しむようになるには
私はまだ20年早いかも(笑)。
ま、それにしても+10cm…。

> t-42さん

いや、ですから私、「そんなにロリーニが好きなのか」と聞かれても
返答に困るわけでして、ですからそんな小難しいこと分かるわけが…。
しかし、せっかくの御大からのお尋ねなので一応手持ちのCDを調べました。
で、答えはCD化されていないようです。ちなみに魚住センセのCDにも
入ってませんでした。

しかし30年というと、ウォッシュボード・リズム・キングスのまだ前
ですか。かなりの初期キャリアの一つということになりますね。

Posted by: yama | Dec 25, 2006 at 21:32

みなさん、ホント詳しいですね。ゴールデンゲートというとカリフォルニアランブラーズがらみの1920年代ですか?勿論、聴きますとも!ありがとうございます。普通に買えるのかしら??
〈近いうちに(?)何枚かまとめて紹介したいと考えておりますので〉
是非、よろしくお願いいたします。
Bert Lownは、ロリーニのバイブも聴けるし、それもサイドマン的なバイブの弾き方で、これはこれで好きです。

Posted by: A.K | Dec 26, 2006 at 10:56

会長はバート・ローンでもゴールデン・ゲイトでも
何でも来いですか! さすが!
近いうちに、手抜きで書きます(笑)。
今、ちょっと雑用が多くて。今日は慌てて年賀状を(まだ書いてなかった)。
それから普通に買えないようなものは私は持ってませんのでご安心を。

Posted by: yama | Dec 27, 2006 at 00:46

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