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Jan 08, 2007

Clarence Williams

Clarence_williams

クラレンス・ウィリアムスというと決まって「ピアニストというよりもプロデューサー、コンポーザーとして活躍した人物で……」などと書かれるわけである。確かにジャズ・ピアニストとしては二流であったが、個人的には彼のヘタウマ的ピアノ伴奏が好きだった。
彼のピアノを最初に意識したのはシッピー・ウォーレスの伴奏だった。テクニック的にどうというものはないのだけれど、歌や曲のよさを際立たせる実に上手いバッキング・ピアノで、サッチモがバックを付けたものよりウィリアムスのピアノのみをバックに付けたものの方に強い感銘を受けたのである。大体サッチモは女性シンガーのバックでは吹き過ぎるきらいがあるのだが。
あとバタービーンズ・アンド・スージーを聴いていたときも非常に印象的なピアノに耳を引かれ、誰だろうと思ってデータを見たところ、やはりそれもクラレンス・ウィリアムスだった。

何で唐突にクラレンス・ウィリアムスをというと(ま、いつも唐突だけど)、年末年始にかけてずっとクラレンス・ウィリアムス漬けだったからで、そのきっかけが何の気なしに聴いたコレクターズ・クラシックス盤だった。これは彼のウォッシュボード・バンドものばかりを集めた編集盤で、その昔『ブルース・レコード・ガイド・ブック』で佐々木健一氏が大スイセンしていた。で、これがどうした具合か今の気分にピタッとハマってしまった。それからというもの一週間聴きっぱなし。聴き過ぎて、しまいには次に何の曲が来るか分かるまでになった。
よしこの勢いでと、次に聴いたのがナッチェズ盤。ナッチェズにはクラレンス・ウィリアムスのアルバムが3枚あるが、これがまた内容がいいんだな。特に第1集。これまた立て続けに10回以上聴いた。バックに名を連ねるのがバッバー・マイレイ、オットー・ハードウィック、キング・オリヴァー、バスター・ベイリー、etc。ヴァージニア・リストンのヴォーカルがまたタマラン!
第3集と4集は2枚組になっていて、こちらはブルー・ファイヴ、ウォッシュボード・バンドを中心に編集されている。ブルー・ファイブはサッチモとベシェの名前ばかりが取り沙汰されるけれど、トーマス・モリスやエド・アレンのブルージーなコルネットも実に味わい深く、もう少しクローズアップされてもよいのではないか。今度、トーマス・モリスでも取り上げるか。

クラレンス・ウィリアムスは仏クラシックスの14枚からなる全集も持っているが、半分くらい聴いたところで挫折している。今年は時間を見つけてじっくり聞いてみたいのだが。さて、そろそろ原稿に取りかからなくては。

画像左より
Clarence Williams & The Washboard Bands (Collector's Classics CC44)
Clarence Williams 1926-1930 (Natchez NLP-3001)

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Comments

去年だったか ロック屋の段ボールで「ブルーファイブ」(500円)ジャケ買い(失礼)あんまし聴いてまへん(正座試聴予定)
しかし偶然 先ほどトーマス・モリスさん(The Five Musical Blackbirds)聴いてました!
アクセントの付け方とハーモニーにそそられる人だなと感じました♪
おせちも腐りかけてるんですが 聴くモノ多過ぎで書く事なし(状態)。 

Posted by: ドクター | Jan 08, 2007 at 21:06

さすが! ところでファイヴ・ミュージカル・ブラックバーズは
“New York Horns”で? それともLPでしょうか? 
「ホット・コーヒー」でしたっけ。ボブ・フラーのクラと
バンジョーの絡みがよくてねぇ。

はい、おせちはそろそろ引っ込めていいんじゃないでしょうか。
500円のブルー・ファイヴでもぜひ!

Posted by: yama | Jan 08, 2007 at 22:26

あ、ハイもちろん「ホットディスク」からの“New York Horns”でございます、う~ン確かに「ホット・コーヒー」のバンジョー 右手がカッチョいいですネぇ、「ブラック・ホース・ストンプ」この時の演奏が好きなんスよ、このCDエリントン絡みの人が多くって・・・最後のメトカーフの「デライト・サヴィン・ブルース」このメンバーにこの演奏(タマりまへん)笑。

Posted by: ドクター | Jan 09, 2007 at 06:39

CDのチョイスに何だか深みにハマってる感じが(笑)。
で、ガルフ・コースト・セヴン! 確か全部で8曲くらいあるんですが、
まとまって聴けるCDがないのですよ。
フロッグのペリー・ブラッドフォード(DGF56)に4曲と、あと同じく
"Happy Rhythm: New York Columbia Recordings Vol.1" (DGF32)
にも2曲入っていたけど、こっちはダブリだったはず。
そんなに聴ききれないって? 確かに。

Posted by: yama | Jan 09, 2007 at 16:26

全部で8曲って!いや曲数より それをご存知の陛下(やっぱスゴい)
8曲を1枚のCDにして600円くらいなら買ってもいいかな?
(セコっ!)いオッサンでどうもスンマせ・・・・
早期のトーマス・モリス楽しみにしてますヨ。

Posted by: ドクター | Jan 09, 2007 at 19:04

トーマス・モリスが楽しみって、そりゃもう普通じゃないっすよ(笑)。

Posted by: yama | Jan 09, 2007 at 21:37

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