« ジャグ・バンドのレコード (4) | Main | Washboard Rhythm Kings »

Feb 06, 2007

Record Buyer's Diary

Record_buyer

リットー・ミュージック刊『レコード・バイヤーズ・ダイアリー』読了。
カリスマ・レコード・バイヤー、内門洋(といっても私は知らなかったんだけど)の海外でのレコード買い付けについてミズモトアキラがインタビューした記事と、実際にミズモトが内門氏の海外買付に同行したときの様子が日記式につづられている。
単純に中古レコード店の海外買い付けといっても大きく分けて2パターンあるそうだ。一つはいわゆるレアなブツを買ってきてそれに可能な限り高額な価格を付けて売るというもの。この場合は、ほんの数十枚の買い付けであっても十分に商売は成り立つのだそうだ。そしてもう一つはとにかく安いブツ(といっても「売れるもの」という条件付きだが)を大量に掘りまくってきて、薄利多売方式で売りさばくというパターンである。
内門氏は後者のパターンで、1週間ほどの旅行で大体1500枚程度を買い付けてくるらしい。1週間といっても実働は5日というから、1日300枚。だが単に手当たり次第エサ箱から抜くというのではない。何とポータブル・プレイヤー持参で、試聴しながら買うのである。だから朝から晩までレコードを買ってるんである。荒行か。
内門氏が買うレコードは、ジャンルとしては普段私が聴いているものとはまるで縁遠いもので、本文に出てくるアーティスト名などは正直チンプンカンプンではある。しかし「レコードを買う」という行為についてまわる一喜一憂はレコード好きなら面白く読めるし、また共感できるのである。
この本に一店だけ知っているレコード店が出てきた。イギリスのavidという店で、内門氏に言わせると「かなりいい店」だそうだ。ま、私が知っているといっても、もちろん実際に行ったわけではない。通販で二、三度利用したというだけ。でも何を買ったのか…。思い出せん。

Bluemoon_cd

本日、ブルー・ムーンの新譜3枚到着。仏クラシックスが活動停止状態にある中、同レーベルは我々ジャンプ・ファンが現在唯一期待を寄せるレーベルである。
それにしてもモンテ・イースターが2枚って…。あ、レヴューは面倒臭いので書かない。いつ聴くかも分からないし、取りあえず「出ました」ということだけで。

先の話に戻るが、そういえば「買う」ということで何年か前に読んだ本を思い出した。『未読王購書日記』という本。この著者「未読王」の場合は商売ではなく個人の趣味・収集として本を買うのであるが、これがもう毎日のように本を買うわけである。
で、この著書には買った本の内容や感想は一切書かれていない。ただただ誰の何という本を買ったというようなことが延々と記されているのである。一番印象に残っているのが「本を読むヒマがあったら本を買いに行く」という一節。つまりこれが「未読王」と言われるゆえんであるわけだが、笑ったな。

Monte Easter - Vol.1 1945-1951 (Blue Moon BMCD 6053)
Monte Easter - Vol.2 1952-1960 (Blue Moon BMCD 6054)
V.A. - Kansas City Jumps Vol.3 (Blue Moon BMCD 6055)

|

« ジャグ・バンドのレコード (4) | Main | Washboard Rhythm Kings »

Comments

売るために買うのかぁ・・・
ちょっと寂しいですよね、そんなの。
でも、それが商売ならしょうがないのか・・?
しかし「未読」とは!
一体どういう価値観なんでしょ、ね。
こちとら、一枚買うのにあれこれ考えて、さらに一晩寝かせて、買ってからもドキドキするような・・・
ま、色んな人がいますね、世の中には!あはは。

Posted by: ken-sann | Feb 06, 2007 at 01:13

売るために買う。買うために売る。とまあそういうことですね。
そういえば、買ってきたレコードは絶対に秘匿したりせず
必ず店に出すのだそうです。これがプロってものなんでしょうか。

未読王に言わせると世の中には
本を読むのが得意な人、そして
本を書くのが得意な人というのがいると。
で、自分の場合は
本を買うのが得意な人なんだそうです。

Posted by: yama | Feb 06, 2007 at 20:15

うう~ン、どうも男性2名はカツラくさいって(失礼)
頭髪の話は禁句でした、
それにしても いつも心にくィ記事に悦楽な気分を味あわせて
頂き(感謝してますヨ~!)
自分の好きな事で生活できるって羨ましい(とは いつも思ってますが)
チト淋しい部分もあるよに感じますネ
でも憧れるなぁ 釣り道具屋に古本、中古レコ屋の( オッサン)
定年後は陛下に随行して(行きたいッスねェ~)海外中古屋巡り、
もちろん 僕ぁ薄利多売主義!(ポータブル用意しときマス)笑。

Posted by: ドクター | Feb 06, 2007 at 22:54

いやいや、だから頭髪は(今のところ)ノー・プロブレムなんですってば!
しかし人生いろいろってわけですが、でも私はレコードを売る側には
なれないですねぇ。売る喜びっていうのも理解できなくはないですが、
やっぱり自分は買う側であるなぁと。

今や欲しいレコードはほとんどネットで手に入れられる時代ですが、
レコード店でレコードをパタパタとやるのも、あれはあれで
いいもんです。
では定年退職後を楽しみにしております。

Posted by: yama | Feb 06, 2007 at 23:55

アノォ、、普及委員会のモノですケド。年末にご教示頂いたロリーニのCD、やっと来ましたので、一言お礼をと思い、やってきました。
それと、こちらのブログが縁となって、明日の新宿ジャズ・フェスでSpコレクターの瀬谷氏とお会いする運びとなりましたので、併せてお礼申し上げます。何かとありがとうございます!!

Posted by: A.K | Feb 16, 2007 at 20:05

え?瀬谷さんと会う? いよいよ両巨頭が! 一体何話すんだろ…。
ま、そんなことはともかく、少しでも会長のお役に立ててよかったです。
でもロリーニの音源もこれで一段落かと。もしまた何か出れば報告しますよ。
さて、あとはコピーあるのみですね。そうだ、この際バス・サックスにも
挑戦してみるとか(笑)。

Posted by: yama | Feb 16, 2007 at 23:39

そうなんです(^^;)私程度じゃ、瀬谷さんのお話相手にもならないでしょうけど、今日はジャズフェス後、私の師匠達も一緒に飲むので(師匠たちも相当なSP,LPコレクターなので)お話はそちらに任せて、私はこっそりメモでも取りながら(?)端っこに居ようかと(^^;)
それにしてもFIVE BIRMINGHAM BABYはかなりケッタイなアルバムですね(^^)好きですけど。ああいった音源だけでもアルバム一枚出来るくらい録音が残っているところが何とも言えずイイ感じ(^^)
ロリーニものはバイブ周辺がもっと聴きたいです。バスサックスものに比べて録音が少ないのかな、、。

あ、長々と失礼致しました!!

Posted by: A.K | Feb 17, 2007 at 09:03

ファイヴ・バーミンガム・ベイビーズはノベルティっぽいけど、
何ともよい感じですよね。しかし、さすが会長! で、そういうのも
いけるクチでしたらグーファス・ファイヴもいいかも。

ロリーニのヴァイブものですが、自己名義のものはもうほとんど
出尽くしてるんじゃないかと。
あとはサイドメンとして加わったものになると思いますが、
詳しくは調べてみないと分かりません。
分かる範囲では、以前ちょっと名前が出たバート・ローンとか
ディック・マクドノウとか。
マクドノウのオーケストラでは"Dardanella"と"In A Sentimental Mood"の
2曲でヴァイブをプレイしてます。
さわりだけですが、以下で聴けます(6と9)。
http://www.amazon.com/Dick-McDonough-His-Orchestra-Vol/dp/B00004RDNN/sr=8-1/qid=1171721399/ref=pd_bbs_sr_1/104-8985924-0317542?ie=UTF8&s=music
9の「センチメンタル・ムード」の素晴らしいこと!
しかし残念ながらこのCDは入手難。中古は出てるけど、
いくらなんでも高過ぎ。

Posted by: yama | Feb 17, 2007 at 23:23

ここに来るとついつい重ねコメントになっちゃうなあ、、スミマセン。センチメンタル・ムード、欲しいです、、、。探し物リストに載せておきました。瀬谷氏からもレアなバイブ音源を、、、!!SPだとまだありそうですね、、、。かと言ってSPはチト敷居が高いなあ。
情報、いつもながら本当にありがとうございます。
また何かあったら記事に関係ないコメント入れてしまう鴨、、、です。お許しを。

Posted by: A.K | Feb 18, 2007 at 23:56

記事に関係あろうとなかろうとコメントは何でも結構ですので
どうぞ遠慮なく!
ロリーニの音源といえば、この前のCD画像の中に入れ忘れていたのが
1枚ありまして。Affinityの"Swing Low"ってやつですが、ただ中身は
すべてダブリのはずなので、もういいかなと。

Posted by: yama | Feb 19, 2007 at 09:08

swing lowにつ反応してまた書き込みを、、、。このCDはユーズドで結構値段高いので気になりつつまだ買っていないのですが、ダブリ音源でしたか。まあ、マニア的には持っておきたいところですが、、、(笑)

Posted by: A.K | Feb 19, 2007 at 10:15

Retrievalの2枚(持ってますよね?)があれば、大丈夫じゃないかと
思うけど、まぁそうは言ってもこのジャケ写真は他で見たことなし、
ブックレットの中には何と水着(昔ふうのセパレートのやつ)を
着て写ってる写真まであるしで、確かにマニアなら欲しいところかも(笑)。

Posted by: yama | Feb 19, 2007 at 21:04

Swing Lowはとりあえず売れていました、、、、。8千円出しても買っておくべきだったのか、、、(T0T)誰だろう、買ったの、、、、。
ディック・マクドノウの音源、数曲(s谷氏より)聴かせて頂きました。しかし、ロリーニの音源はホント多いですねえ。
関係ないけど(って、最初からずっと関係ない話題ですが)風邪はやってます。気をつけてくださいね。

Posted by: A.K | Feb 27, 2007 at 11:32

8千円ねぇ(笑)。Retrievalの2枚が出る前まではそれなりの価値は
あったと思うけど、いま手に入れてもダブリ音源が増えるだけかと…。
今度機会があったら画像の隅にわざとらしく入れときますよ。

「気をつけてくださいね」って、人からそんな優しい言葉を
かけてもらったのは実に何年ぶりだろうか(涙)。
いつも悪意のこもったような言葉ばかり聞かされてるので
(どんなヤツだ、私)、とても心に染みます。

Posted by: yama | Feb 27, 2007 at 22:42

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/67458/13805352

Listed below are links to weblogs that reference Record Buyer's Diary:

» 「掘った 奪った 逃げた」 アルベール・スパジアリ 新潮社 [ドクターワールドへようこそ]
きのうは yama陛下の記事で楽しませてもらった 「Record Buyer's Diary」か オモロイ本があるものだ しかし編集者の仕業か タスキのフレーズに驚いた 「掘った!買った!売った!」 コレ書いたヤツに「ムフっ... [Read More]

Tracked on Feb 07, 2007 at 23:24

« ジャグ・バンドのレコード (4) | Main | Washboard Rhythm Kings »