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Jun 28, 2007

『ジャズの歴史』

Jazz_book1

先月、前々から探していた油井正一氏の『ジャズの歴史~半世紀の内幕』(東京創元社)の初版本を偶然ネットで発見、即購入した。奥付を見ると1957年発行で定価280円。それを600円で買った。約倍なわけだが、高いのか安いか。見てのとおり、カバーはなく(元はあったと思う)、痛みも目立つ。でも中身は結構きれいで、読む分にはまったく問題ない。
実はこの『ジャズの歴史』、改訂版なら持っているのだけれど、にもかかわらず初版本を探していたのにはわけがある。改訂版は「改訂」というくらいで、初版とは若干内容が違うのだ。初版にはあった記事が2本、別のものに差し替えられているのである。そのなくなってしまった記事の一つが「カリフォルニアのジャズ」で、どうしてもそれが読みたかったというのがわざわざ初版本を探していた理由なのだ(別に初版本趣味があるわけじゃない)。

早速読んでみたところ、想像したとおりここで触れているのは戦前ウェストコーストのジャズ・シーンについてであった。エッセイふうの文体で実におもしろい。それにつけても油井氏は文章がうまいなあ。少し前に当ブログに『戦前ウェストコースト・ジャズを考える』というにわか記事を書いたが、この本がもう少し早く手に入っていれば、もうちょっとマシなものが書けたのだが。ウソ。引用が増えただけ。
あと、今回読んでみて気が付いたのだが、油井センセはいわゆる白人ダンス・ミュージックに関してはあまり快く思ってなかったようだ。結構手厳しい表現が目に付く。「似而非(えせ)ジャズ」であるとか「ホテル・スタイルのシャンペン・ミュージック」であるとか、まるで容赦がない。センセに言わせると、あんなものはジャズではないのだろう。最近の音楽評論がつまらないのは、こんなふうにものをはっきり言わないところにあるんだろうな。そういえばトニイ・レコードの西島氏も昔のインタビュー記事で「何でもかんでもほめるだけほめて評論家でございっていうのは誰でもできる」と言っていた。そうか! よし、今日からオレも(評論家じゃないけど)けなしまくるぞ!

差し替えられたもう一本の記事は「ロックウェル・レコード」というものだった。てっきり私はオーケーの白人プロデューサー、トミー・ロックウェルに関する記事かと思い、実はこれにもかなり期待を寄せていた。が、ロックウェル違いだった。

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【ジャイヴ33選】 Vol.4~ザ・スピリッツ・オブ・リズム
Spirits_of_rhythm

The Spirits Of Rhythm (Gardenia 4009)
王道!!
最初、「ジャイヴ30選」でしたが、3枚増やして「33選」にしました。昔『THE BLUES』がやった「ブルース33選」を真似てみたんだけど。

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Comments

「The Spirits Of Rhythm 」うう~ム、こういうものが存在してたのか(スゴイ)(欲しがりません勝つまでは)なんのこっちゃ?

確かに油井せんせの文章はおもろい、「ジャズの歴史物語」では「ビッグ・ビル・ブルーンジーはシカゴに住み着いたのである」コレだけやもんなぁ(苦笑しました)、ジャズ評論家ってのはジャズって穴からしか音楽を見てないフシがあるよに思えます
(最近はどうだろ?)一度立ち読みしてみます、

アーチー・シェップだったか 「一度聴いてレコードをブン投げた」(大人のする事ではありません)キャンディ・ステイトンは見事落札されました(スッとした)、自分と意気投合する評論家がけなしているものは買わない、ではなくホントにそうかとスケベ根性を持って確認作業もする必要があるかもしれません、
戦後生まれの日本のジャズ評論に相当もてあそばれた感はありますが、
いや 無駄ではなかったスよ、無駄ではなかったんですがネ・・・・・・。

Posted by: ドクター | Jun 29, 2007 at 01:55

スピリッツ・オブ・リズムのLPはJSPにもありまして、どっちを載せるか
迷ったんですが、結局Gardenia盤を。でも今はすべてCDで聴けるので、
それで十分ではないかと。この「33選」ではアナログ優先でやっていこうと
思ってますが、中にはCDでしか聴けないというものもあるので、どうなるか
まだちょっと分かりません。

> 戦後生まれの日本のジャズ評論に相当もてあそばれた感はありますが、

はいはい。某誌が連発する「名盤100選」の類。
ジャズ・ファンのほとんどがそれをテキストにしてレコード買うもんだから、
みんな同じレコード持って、同じこと言って、って状況でしたね。
ま、それはジャズに限らずロックもブルースも大して違わないのですけど。

かつては評価が高かろうが低かろうが関係なく買って聴きましたねぇ
(過去形)。最近は懐具合もあって、なかなかそうもいきませんけど。
で、けなされているものに対しては「なかなかいいじゃないか」と言い、
ほめられているものには「これのどこが?」と言うわけです。
私がアマノジャクの言われるゆえんであります(笑)。

Posted by: yama | Jun 29, 2007 at 09:35

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