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Sep 22, 2007

Really! The Country Blues

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例によって締め切りギリギリとなったが、ディスク・レヴュー2本、何とか書き上げ送信。しかし、今回ほど日頃のCD整理の大切さを実感させられたことはなかったな。1枚のCD(参考用)探すのに30分。3枚ぐらいを必死で探したか。それだけでもうヘトヘト。で、やっと見つけたと思ったら、私の思い違いで原稿にはまるで関係がなくて、疲労度20パーセントアップ。しかもCDを探していると、未聴盤が次から次へと目に入ってきて段々と気が重くなってくる。中には「あれ? これまだ聴いてなかったのか」というものが出てきたりして。さすがにちょっと気がとがめて、今度は原稿そっちのけでその未聴CDを聴きだす始末。まったく何やってんだか。とまあ、そんなこんなの一週間でした。

Ojl2さて本文タイトルの“Really! The Country Blues”だが、古くからのブルース・ファンならすぐにピンとくると思う。OJL-2、オリジン・ジャズ・ライブラリーの2番目にリリースされたレコードである。
オリジンはヤズーと並び、そのカタログに戦前ブルースの名盤級のレコードを数多く持つアメリカのレーベルだが、ヤズーともども今となっては(正確に言えばLP時代後期からか)内容的に特にどうというものはない。本盤もトミー・ジョンスン、サン・ハウス、スキップ・ジェイムズ、イシュマン・ブレイシー、サム・コリンズ、ヘンリー・トーマスというビッグ・ネームからウィリアム・ムーア、ジョージ・ウィリアムス、バスター・ジョンスン、ガーフィールド・エイカーズといったところが並んでいるが、これじゃないと聴けないなどという曲は1曲もない。しかし息つく暇のない選曲とはこのレコードのことで、ただただよく聴いたという、愛着があるだけの1枚なのである。で、取りあえずこれを「緊急避難用レコード」の1枚に挙げておく。

ところで私が持ってるこの盤はセカンド・プレスとなる。ファースト・プレスはジャケット・デザインがまるで違っていて、矢印が何本も書かれたちょっと意味不明のデザインとなっている。で、それが昨年だったかeBayに出たことがあった。当然私、落としてやるぞと意気込んで臨んだのだけれど、40ドルくらいに上がった時点で早くも腰が引けてあっさり退場してしまった。落札価格は50ドル前後だったか。正直言うと、今でも悔やんでいるのである、私。たった50や60ドルぐらいで何だ。あー、何て私は小さい人間なんだ。よし!この次見たら覚えておれよ! しかし、OJL-2のファースト・プレスはほとんど出ない物件なのである。

V.A. - Really! The Country Blues (Origin Jazz Library OJL-2)

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Sep 09, 2007

安吾、マクラクリン…

Ango_mccracklin

金曜日、ブルース&ソウル・レコーズ編集部よりレヴュー用サンプル盤届く。これでまた、しばらくは頭が原稿に支配される。どうかうまく書けるように。心に念じる。
昨日は暇つぶしにブックオフへ。坂口安吾の『肝臓先生』(角川文庫)を買う。105円也。安吾は学生のころから好きで、金もないのに冬樹社の評論全集を無理して買い込んで繰り返し読んだものだった。文庫もけっこう持っていたのだけれど全部処分してしまって、今手元に残っているのはその全集のみ。家に帰って半分ほど読む。あ~、こんなふうにレヴューが書けたらなぁ。ま、レヴューに安吾はオーバーかもしれないけれど、でも恥ずかしながら白状すると、これでも安吾にけっこう影響を受けているのだ。

クラシックスの新譜、ジミー・マクラクリンが届く。未聴だった山中千尋、スマイリー・ルイスとともに聴く。が、サンプル盤には手が伸びず。聴けば、それは原稿に取りかかる決心が付いたことを意味する。つらい。
マクラクリンはダウンホームさが同居しているこの時期、実に味わい深い。スマイリーは33曲収録で、これはちょっとボリューム過多。山中千尋はジョー・サンプルみたいになってしまっているのがちょっと気になる。もっとストレートにスウィングしてほしいのだが。

この間から再三ふれているヤンク・レイチェルに関して、JSPから“Legendary Country Blues Artists”というタイトルのボックスが出るようだ。スリーピー・ジョン・エスティスを中心としたブラウンズヴィル派のブルースマンを集めたもので、レイチェル、サン・ボンズ、チャーリー・ピケットといったところがその収録対象。うーん、これは迷うなあ。エスティスはもうすでに全部揃っているし。だけど食指を動かされる内容ではある。とりあえず今月は買ってももう聴く暇がないし、来月また考えるか。

Jimmy McCracklin - 1951-1954 (Classics 5180)
Smiley Lewis - Mama Don't Like It! 1950-1956 (Rev-Ola CR Band24)

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Sep 05, 2007

緊急避難用レコード

Chihiro_abyss今年は台風被害がまだそれほど報じられてはいないようだが、地球温暖化の影響からか、台風等による風水害の被害規模は年々拡大、深刻化しているように思うわけである。
そこで折しも関東に台風接近というニュースが伝えられるなか、「緊急避難用レコード」を考えてみた。たとえば台風で河川の堤防が決壊の危険、避難勧告が出た、あるいは隣家が火事、延焼のおそれ有りという状況となったときに、さてどのレコードを持ち出すかである。確かに生命第一、ご近所同士力を合わせて現下の危機を脱するために努力しなければならないというときに、自分だけがせっせとレコードを持ち出しているなど大ヒンシュク行為であるが、とりあえずそれは別問題として置いておく。

ところでこれと似たような設問に「無人島に持って行くレコード」みたいなものがあるけれど、屁理屈をこねる訳じゃないが、似て非なるものと言っておく。
もし無人島にレコード/CDを持って行くとすれば(その前に無人島なんかに行きたくはないが)、私なら昨日買ってまだ聴いていないヤツとか、あるいは長期滞在になるとすれば、昭和歌謡大全集CD50枚組のようなセットものを選択するだろう。間違っても耳にタコができているであろう愛着ある1枚や、大枚をはたいて買った高価なレコードをわざわざ無人島になぞ持って行ったりはしない。持って行っても多分聴かないだろうから。
しかしこっちは「緊急避難用」である。思い出のレコード、6桁の金額出して買ったレコード(もっともそんなもの私は持っていないけど)がその対象になるわけである。しかも、もし消失しても買い直しが利くと思えば、その選択から外れる可能性もあるわけだ。無人島とは違って避難用は複雑な思いが様々に絡むのである。と、そんなに力説するほどのもんじゃないが。
さて、じゃあどれを、と改まって考えると難しいっすね。別に1枚じゃなくてもいいわけだけど、余計な無人島話もちょっと長くなったし、続きはまた次回。

画像は山中千尋のニュー・アルバム『アビス』。別に緊急避難用ではありません。まだ聴いてないからどっちかっていうと無人島用か。

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