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May 11, 2008

眠れぬ夜に

Fontana

あぶら汗をかきながら何とかレヴュー原稿を書き上げ送信。時計を見るともうすぐ深夜0時になるところだった。
先日、古本屋(と言ってもブックオフだけど)にて、遠藤周作『眠れぬ夜に読む本』、油井正一『ジャズ~ベスト・レコード・コレクション』、寺島靖国『愛と哀しみのジャズ・カタログ』を買う。いずれも文庫で105円。油井氏のこの本が105円というのは、ちょっとあんまりじゃないかと思うが、これもブックオフならではか。
しかし同じ中古でも本は安いなあ。もっとも、ものにもよるわけだけど、それにしたってレコードではこうはいかない。ま、たまに100円均一とか200円均一とか書かれた段ボールに詰められたレコードが、これで売れなきゃ廃棄処分と言わんばかりに床に放置されているのを見かけることもあるけど、そんなところにブルーノートやプレスティッジがあるわけもなく、大抵は歌謡曲みたいなのばかり。あー古本は庶民の味方だ。ビバ古本!

閑話休題。久しぶりにフォンタナ盤『Nothin' But The Blues』を引っ張り出して聴いてみた。特に理由はない。たまたま目に入っただけ。しかし、この盤で思い出すことが一つある。
昔、佐々木健一さんがこの盤に入っているジョニー・ダンの「フォー・オクロック・ブルース」を取り上げてあれこれと書いていたことがあった。かなりのボリュームで、それはネットワークの佐藤氏の手によって一冊の冊子にされて発表されたのだけれど、内容はロバート・ジョンスンの「フロム・フォー・アンティル・レイト」はこの曲から派生した曲で、といった話から始まり、そして無数とも言えるこの曲のカバーを取り上げ、訳詞しながら比較検討するという、重厚にして長大、まるで大河ドラマの如きものであった。あれはもう一昔前の話か。
ところでこのレコードは、バーベキュー・ボブからエリントニアンのソニー・グリアまでが同居するという節操なきオムニバス盤だが、そこに一人、トロンボーン・レッドという謎のジャズメンが潜り込んでいる。この人は1枚のレコードしか残していない。つまり2曲だが、そのうちの1曲がここに入っている「Bフラット・ブルース」で、今回聴き返すまですっかり忘れていたが、これが実にガットバケットしているのである。
うーむ、そうなのだ。オムニバス盤にはこのテの面白い発見があるのだ。選曲・編集の妙から生まれる味わいといったものはオムニバス、つまりLPやCDならではのものである。当たり前だが、シングル盤やSPではこの楽しさは味わえない。ビバ、オムニバス!

あと、夕べはリトル・ブラザー・モンゴメリーを。私のフェイヴァリット。聴いたのはブルーバードの2枚組LPで、これは私のお宝盤。別に珍しくとも何ともない盤ではあるが。
で、これをラジカセ(今時そんなもの誰も持ってないか)でもiPodでもMDでも、別に何でもいいんだけど、ダビングしておいて、シンとした深夜、枕元で鳴らすとしみじみと実にいい。眠れぬ夜に、よかったらお試しあれ。

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Comments

アレ、陛下も「ジェット・ストリーム」やってられる?
「オリー・シェパード」のバックで吹いてる
妖しげなサックスも夜のしじまに溶け合いますナ
とにかく城達也の物真似は家族に聞かれないよう
小声でして下さい(僕もそうしてます)

油井氏の本っていうかレコードカタログは
そのレコを買う買わないは別として
ヒマ潰しには最高にオモロイです
しかし陛下がビバ!って・・・・・
じゃ僕も一度 近所にあるからビバ!(します)。

Posted by: ドクター | May 11, 2008 at 23:10

ジェット・ストリームは滅多にやりませんねぇ。
あ、物真似じゃなくて、寝ながら音楽を聴くってことです。
音楽を聴きながら寝てしまうことはしょっちゅうだけど。

油井センセのこの本は1ページに3枚のレコード+コメントという
構成をとっておりますが、窮屈なこのスペースでは大したコメントも
書けず、これではセンセもさぞ消化不良ではなかったかと。
でもトイレで読むにはちょうどよいです。

Posted by: ca-Ym | May 12, 2008 at 09:04

早朝から夜まで人気モノはツライっす
あ、ただの(仕事ですが)
「ジェット・ストリーム」ってラジオ番組があったんです
聞き手を夜間飛行に乗ってる感じにさせるンですナ
「機内の温度は24℃ 下界は40度近いですネ」
「ただいま高度7000mミシシッピ上空を飛んでます」
「ミシシッピと言えばデルタ」
「デルタと言えばパットンさん」
「しかし今宵はリトル・ブラザー・モンゴメリー!」
「夜間飛行のパイロットはワタクシ・・・城達也」
(こんな感じか)

で、ラジカセのスウィッチをオン!
(陛下やってない?)
いちおうワタクシ 夜の演出家毎回なんらかの
アクションまじえてスウィッチをオンしております
(家族に気付かれないよう)
それはそうと先日お手間取らせました
「参pin&晩pin」収録曲全体めちゃヨカッタです
(今宵は30年代ニューヨーク上空を)
フライト予定です(ラジャぁ~!)。

Posted by: ドクター | May 12, 2008 at 21:18

こりゃ書き方がマズかったですねぇ。
ジェット・ストリーム、もちろん知っておりますとも。
でも私が聞いていたのは(といっても積極的にではなくて、
あくまで目当てはその前後の番組でしたが)私が学生の頃、
80年前後です。ナレーションはもちろん城達也でした。

昔はラジオをよく聞いたなぁ。
若いこだまとか。
古いな。

Posted by: ca-Ym | May 12, 2008 at 22:23

昨夜は発泡で調子コイてしまいました、
そういえば木曜夜のNHKだったか
ゴールデンジャズなんとかって
油井せんせの番組がありましたね
独特の喋り口調が懐かしい~
(バイトが忙しくって)
あまり聞けませんでしたが・・・・
(ぼ、僕の青春よカム・ばぁ~ック!)
って朝もあんまし変わりませんナ。

Posted by: ドクター | May 13, 2008 at 05:46

朝早くからハイテンションで。
はい、ありました、ありました。
けど、ほとんど聞いておりませんでした、それは。
昔はいいラジオ番組がありましたが、最近は何だかねぇ。
画一的というか、DJのどうでもいいヨタ話ばかり聞かされて
うんざりしますな。
北中正和氏の「ワールド・ミュージック・タイム」はたまぁに聞きます。
あの陰気くさいしゃべり。好きだなあ。

Posted by: ca-Ym | May 13, 2008 at 10:00

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