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Nov 09, 2008

蒐集ノート 2008年8~10月

Lps

レコード棚はとうにいっぱいになっている。部屋にはもう棚を置くスペースはない。レコードを長く買い続けている人間ならば少なからず似たような境遇にあるんじゃないかと思うが、行き場のないレコードは部屋の床の上に直接置かれるようになる。現在、床の上には四つの固まりがある。
並んでいるのは基本的に新しく買ったレコードなのだけれど、ズボラな性格のため棚から出して聴いたレコードを棚に戻さずそのままこの中に一緒に並べてしまったりするので、かなり具合の悪い状態となっている。「あのレコードはどこへいった?!」と半日騒がなくてはならないこともしばしばなのである。
まあそんなことはともかく、今回はレコード店でエサ箱をパタパタとやる感じで、最近の収穫物の中から何枚かチョイスして一気にお見せしましょう。なお、内容についてのコメントは大幅に省略いたします。

Swing_session

まずは一番手前にあるのがRCAの“X”シリーズ、『Swing Session 1935』。バニー・ベリガンをフィーチャーしたジーン・ギフォード楽団とウィンギー・マノン、ジョー・マーサラの二人を主役に据えたエイドリアン・ロリーニのタップ・ルーム・ギャングをカップリングしたもの。

Jean_goldkette

“X”シリーズはもう1枚、ジーン・ゴールドケットも手に入れた。ちろん、ビックス、トランバウアー、ラングをフィーチャー。

Excello_story

エクセロのこの2枚組アンソロジーは前から欲しかったもの。ちょうど安いのがあったので。900円。もともとはブルー・ホライズンから出ていたものだが、ジャケット・デザインを代えてエクセロが出し直した。ジャケットはこちらの方が気に入っている。

Neshoba

安かったと言えばUK盤、Neshobaの『Lets Go Down South』も格安で買えた。ほとんど見かけない盤で、それというのもこれは99枚しかプレスされていない。内容はメンフィス~ダラスの戦後ダウンホーム・ブルース集で収録アーティストはベイビー・フェイス・ターナー、チャーリー・ブッカー、ジョー・ヒル・ルイスほか。

Memphis_on_down

戦後ブルースの地域別アンソロジーといえば、イギリスのthe post-war blues。同レーベルのLPは4枚持っているが、一番欲しかった『memphis.... on down』をやっと手にれることができた。これも1000円台。このレーベルも滅多に見ないだけに、この値段で買えたことは実にラッキーだった。pwbにはあとEPがある(BSR No.84に掲載されていた)が、他に何がリリースされているのか不明。それにしてもこのカバー・フォトがいい。この道はジャクスンからミシシッピへつながるハイウェイ49とのことだが、一度行ってみたいな。今でもこのとおりの情景なのだろうか。
ちなみに下の画像はpost-war bluesの残りの4枚。

Pwb

Blues_from_the_bayou

Sbw

Sbw2

UK盤はあとパイの『Blues From The Byou』、そして同じくパイのサニー・ボーイ・ウィリアムスンも。これはチェスの『Real Folk Blues』と中身は同じ。パイはチェスをイギリスで配給していた会社。
サニー・ボーイ・ウィリアムスンはストリーヴィル盤も買っている。こんなんでハーモニカが吹けるのか。来年はサニー・ボーイを集めたい。あ、II世の方ね。

Robert_wilkins

もう1枚UK盤。Spokaneのロバート・ウィルキンス。ウィルキンスのアナログ盤はハーウィン/ヤズーはよく見るけど、これはわりと珍しいんじゃないかと思う。

Jaki_byard

ジャズはこれ。ジャッキー・バイアードの『Live Vol.1』。プレスティッジ、オリジナル。表情がいい。

Premired_by_ellington

最後はエリントン。キャピトルの『Premired By Ellington』10インチ盤。「何だ。今頃こんなものを買ってるのか」と思われるかもしれないが、そういうものも包み隠さず出すところが私という人間なのだ。
キャピトルのエリントンといえば『The Duke Plays Ellington』が持ってな恥の大名盤で、私の最愛の1枚だが、そちらの方は10インチよりも12インチ盤がいい。

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Nov 04, 2008

Sir Charles Thompson Trio

Sir_charles_thompson_trio

今年上半期の一番の収穫は以前も書いたとおり、モーリス・ロッコのアレグロ10吋盤である。長年探しに探していた盤だったので、上半期と言わずここ数年来のと言ってもいいくらいの大収穫だったが、しかしそれだけに運を使い果たしたっつーか、今年はもうこれに勝る収穫はないと思っていた。しかし、なんのなんの。10月からこちらも結構いい盤(ロッコに勝るとも劣らない収穫も!)が手に入って一人ほくそ笑んでいる。これも日頃の精進の賜物か、って我ながらバカだよな。

で、そんな中から今回は取りあえずこれを。サー・チャールズ・トンプスン・トリオ。ヴァンガードの10インチ盤。たまに見る盤ではあるけれど、コンディションやら価格の問題でなかなか買えなかった。しかし、今回ようやく盤/ジャケともに納得のいくものを手に入れることができた。
サー・チャールズのヴァンガード盤はトリオの他にもカルテット、セクステット等あるが、いずれも中身は中間派セッション、つまり『ショーケース』のあの感じだ。
本盤はピアノ・トリオだがベース/ドラムではなく、ギター、ベースというナット・コール・トリオ・タイプの編成で、それぞれメンバーにスキーター・ベスト、アーロン・ベルを配している。ギターのスキーター・ベストはベイシー楽団のフレディ・グリーン同様、リズム中心のバッキング・プレイヤーとの印象が強いが、ここではトリオということもあって、ほとんどの曲でソロをとっており、露出度は高い。しかし聴き物はやはり何と言ってもサー・チャールズで、ベイシーを彷彿とさせるピアノがとにかく素晴らしい。ところどころにテイタムの影響もかいま見えるが、センスの良さがそれを上回っている。

サー・チャールズが加わったセッションは、ヴィック・ディッケンスンの『ショーケース』をはじめ、ホーキンスの『ハリウッド・スタンピード』、ハンプトン、イリノイ・ジャケー、ラッキー・ミリンダーなどいろいろあるけどどれもいい。まだまだ聴いてないものも多いが、コツコツと集めるしかない。

話題のロバート・ジョンスンの評伝『クロスロード伝説』が11月25日発売とのことで早速予約。

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