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Jan 04, 2009

文庫手帳2008より (3)

On_my_way

古本関係のライターとして著名な岡崎武志氏と山本善行氏の二人が昨年出した共著『新・文學入門』は、対談形式でのそのやりとりが実に軽妙愉快、そしてまた大いに参考になる内容の本だった。二人は蔵書家としても知られているが、取材などを受けると必ず聞かれる質問があるという。それをこの共著本の中で「必ず聞かれる三大愚問」として紹介している。
まず一つは「家に何冊あるんですか」、次に「全部読むんですか」、そして「本の整理はどうされているんですか」だそうだ。
これを読んで思わず苦笑してしまった。本とレコード、対象は違ってもコレクトという作業に日々まい進している人なら思い当たる節が多分にあると思う。
それはともかく、質問に対する返答はこう。一番目の答えは、数えたことがないから分からない(私も)。二番目は読まない、というか一日に四五冊と買うのに読めるわけないだろ(同じく。全部聴けるわけがない)。そして最後の「整理」に関しては、余計なお世話だと(笑)。
ま、かなり端折って書いたが、実際はもっと詳しく丁寧に答えている。例えば二番目の「全部読むのか」の質問に対しては、本を読むというのは一般の人が考える最初から最後までを読むというのが必ずしも「本を読む」ということではない。古本の場合、目次を見たり奥付や背表紙を見たり、装丁を味わったりするのも、読むうちである。というわけで、そういう意味から言えば読んでいることになるのではないかと。
私、思わずひざを打ちました。つまりこれをレコードやCDで例えると、二三曲聞くだけ、またはジャケットを愛でるというだけでもそれは聴いたことになる、あるいは元は取っていると言い換えてもいいと思うが、要するに自分の中では聴いたと同義なのであると。読んでいてこの名答に激しく賛同したのであった。

レコード蒐集なんて道楽に手を染めてしまったばかりに家族からごくつぶしの如くなじられ攻められ肩身の狭い思いをしているご同輩、何かの参考になれば幸いです。ただ念のため申し添えておくと、「バカな屁理屈をこねるんじゃない」と一層のもめ事に発展しても責任は持ちませんので悪しからず。

ベイシーの『On My Way & Shoutin' Again!』は昨年買ったものじゃないけど、よく聴いた一枚。ニール・ヘフティのアレンジがいい。
今日で休みも終わり。私と同じ明日から仕事という方も多いと思いますが、皆さん、がんばりましょう。

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Comments

フぃ~、本日休みだったけど仕事してきましたヨ
こうしてガンバれるのもレコ買うゾ!
という指針があるからかも
(実際 それに見合うお小遣いもらってませんが)

せやけど家族からの攻撃に備えての免罪符になるかもネ
お休みの間に走り込みもされたと思いますが
ブログで日頃のうっぷんブチまけてるよな・・・

僕ぁ 蒐集してるつもりはないんですヨ
(聴いてみたいだけ)
だからジャケ見たらその中身の音がワカらないと
自分が許せない、最近許せないブツが若干・・・・sweat02

このベイシーのレコ!去年ロック屋のエサ箱で見つけて
(気になって気になって)
あんまし見ないジャケでこのジャガーがめっちゃカッコ
いい!と思いました(が・買ってません)
買ったのは例のニューポート1958
(許せるでしょ?)

Posted by: ドクター | Jan 04, 2009 at 22:08

お仕事、お疲れ様でございます。私も明日から働きます。あーヤダ。

正月は二日から走ってました。別に何もすることがなかったので。
それでヒマに飽かしてブログの更新も出来たのですが、
あーしかしそれも今日で終わりかあ。

『ニューポート1958』ってエリントンの?
それともベイシーにもあるの?
ベイシーのこれは中身もジャケ同様かっこいいですよ。
今度見かけたらぜひ。

Posted by: (や) | Jan 04, 2009 at 23:40

え?エリントンのニューポートです
1956はよく見ますが1958見たの初めて
だったもんで、中身は絶対1958がイイですネぇ
落書きのようなジャケがマイナス要因ですが
(年末ブログ参照)

残念ながらベイシーにはのめり込めないんですヨ
それでも去年はカンサスジャズに興味津々
「カンサス・ジャンプ」いただいたおかげ
(._.)アリガト
ブルースに一番近づいたジャズ形態といえるかも
ベイシー以前のバンドに魅力感じますし、
アンディ・カークもカンサス系でしょうか
カンサスのダーティーさは無いけど甘い
ゆっくりリズムのスィング感は独特ですなぁ

では「ジャガーのベイシー」入手するようがんばります
更新もヨロシクお願いします。

Posted by: ドクター | Jan 05, 2009 at 14:41

大変失礼しました。確認しました。
はい、エリントンのコレですね。
ところで、ニューポートの1956は続編もありますけど、
そっちもエエですね。

ベイシーダメ?
昔よく「あなたはビートルズ派? それともストーンズ派?」という、
だからどうしたみたいな記事をよく音楽雑誌で見かけたけど、
それになぞらえてベイシー派、エリントン派ってのもありましたよ。
私も強いて選べばエリントンを取るけど、でも「どっちもいいです」
みたいなのは少数なのかも。
オールド・ベイシーのオール・アメリカン・リズム・セクションなんか
最高だと思うんだけどなあ。ダメ? 
ハーシャル・エヴァンスにレスター・ヤング! ダメ?(しつこいか)
あとベイシーは、ニュー・ベイシーは好きだけどオールドの方はダメとか
分かれるようです。

カンザスだと、やっぱりベニー・モーテンかな、私は。
ホント、モーテンっていいですね(なんか水野晴郎みたいだけど)。

Posted by: (や) | Jan 05, 2009 at 15:12

う~ン、自ブログで書く事かもしれませんが
ジミー・ラッシングよりウィザスプーンが好きなんス
(あんまし関係ない)
プレスさんは(貧乏くさい?)コンボが好き
で、可憐なピアノやなぁ~ってスピーカーに耳を
近づけるといきなりドドォ~んッ!と来るでしょ
(マジ心臓に悪いです)

ええ、30年代の2枚組みとか一応買ってますヨ
それに好きになろうと本も買いました
「ベイシーの選択」
(ジャズ喫茶のオーディオ本でした)(-_-X)

ベニー・モーテンのバスサックスでしょうか
(アレ最高に好きなんですヨ)
それにハーラン・レナード楽団!
(余裕できたらCD買おかな)
しかしピー・ウィー・クレイトンとウェブスターの
セッションにも最近驚いてます

いや~ ホンっトに音楽ってイイですネぇ~(笑)。

Posted by: ドクター | Jan 05, 2009 at 21:47

ウィザースプーンもいいけどウォルター・ブラウンの方が好きかなあ。
ま、どっちもいいけど(節操ない)。
でもラッシングは「たまらん」というくらい最高に好きであります。
ヘレン・ヒュームズがこれまた!
しかし、いろいろ買われてるようですが、肌に合わないモノは
誰にでもあるので仕方ないですね。

カンザス・シティ・ジャズのあのCDは今までいろんな人に
お薦めしましたが、おおむね好評を得ているという、
由緒正しいCDなのであります。
廃盤にならないうちに買ってもらえて良かったです。

ハーラン・レナードのCDは廃盤で入手は難しいんじゃないかなあ。

Posted by: (や) | Jan 05, 2009 at 23:30

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