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Apr 15, 2010

音楽遍歴~その三

フュージョンという言葉を耳にし出したのは70年代の終わり頃だっただろうか。ちょうど僕が高校生の頃で、ただその頃僕は頑迷なロック/ブルース青年だったので、“そのような音楽”は興味の対象外として、わりとはっきりと拒否していた。
しかし、大学入学の頃からいよいよフュージョン・ブームは日本を席巻、日本各地での野外ジャズ・フェスティバルも大盛況、いやがおうにも耳に入ってくるようになった。するとロック/ブルース一途と突っ張ってはみても、その実ジャズも少なからず聴いていた僕は、ブームに乗って聴くことに抵抗感を持ちつつも、人(女の子)と会話ができる程度にはフュージョンを聴くようになっていたのだった。そういえばあのころ、FMのフュージョン番組なんかをよく聴いたなあ。

当時、その手の音楽で僕が好きなアーティストの一人にパット・メセニーがいた。その頃のメセニーというと、すでに『アメリカン・ガレージ』は出ていたが、日本ではまだメジャーになる二歩手前といったところだったと思う。
で、そのパット・メセニーが来日コンサートを行うというので、早速僕はチケットを買い求めてライブに出かけていったのだった。
会場は中ホール程度の広さだったが、案じていたとおり客はまばらとまでは言わないまでも、会場の広さに対して6~7割程度の入りだったのではないか。開場までの間、ロビーでタバコを吸っていると、学生服を着た少々老けた感じの高校生がつかつかと僕に近寄ってきた。そして彼曰く。こんなに素晴らしいアーティストが来ているというのに一体この客の入りはどうなっているのだ。となんか実に憤慨している様子。
しかし、やぶから棒にそんなこと言われたって。今でもちょっとわからないのは、なんで彼は大勢いる中からこの僕に近づいてきたのかということなんだけど。ふむ。


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