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Apr 23, 2013

雑感

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アマゾンを見る限りの話だけど、JSPのボックスも最近はちょい高め。以前のようなバカ安感が少々薄れてきた今日この頃、それもこれもアベノミクスのおかげか。と思ったら、またまた驚異の廉価レーベルが。Not Nowという、やはりイギリスのレーベル。先日、その安さに惹かれて買った『Definitive Detroit Blues』は3枚組ながら千円を切っている。余計な心配ではあるが、これでレーベル経営が立ち行くのか。

閑話休題。

ベティ・エヴェレットをちゃんとした形で復刻してくれないだろうか。かつては仏クラシックスがマイナーな部分も含めて女性シンガーの復刻を丹念に行ってきたが、ご存じのとおり同レーベルは消滅。英Aceがシュガー・パイ・デサント、ミッティ・コリア、キャンディ・ステイトンと高品質のリイシューを行っているので期待したいところだが、レーベル的に無理か。VeeJayは今どこが持っているんだろうか。手元にCharly盤があるにはあるが。聴ければこれでいいかという気もする。

閑話休題。

「今どこが持っているんだろうか」といえば、ゴーサム。しばらく前、深夜のラジオ番組で大滝詠一氏による「アメリカン・ポップス伝~パート3」というのをやっていた。何とはなしに聞いていたら懐かしい名前が出てきた。パナマ帽を愛用していたことからその名前がついたパナマ・フランシスである。彼はなかなかすばらしいキャリアを持つドラマーだが、その彼の録音がゴーサムにある。今から20年ほど前、Pヴァインがせっせせっせとゴーサム音源のリイシューを行っていた。僕もせっせせっせと買い込んでいたが、その中によほどのジャンプ好き以外買わないんじゃないかと思われるパナマ・フランシスがあった。「よほどのジャンプ好き」と言ったのはジャズ・テイストがかなり強いからなのだが、ともあれとっくに廃盤。他のゴーサム音源集も含めてすっかり見なくなった。アメリカではコレクタブルズがその任を負っていたが、やはりコレクタブルズなので良識ある購買層の食指を動かすことはできなかったんじゃないかと想像する。そのコレクタブルズ盤も廃盤のようだ。


ブルース・ファンにはリトル・ミルトンのヴァージョンが馴染み深いかも。オリジナルは、もちろんベティ・エヴェレット。

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Apr 22, 2013

極私的レコード・カタログ~ゴスペル編 その一

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ドキュメント・レーベルの社主、ジョニー・パースの関連レーベルにEden Recordsというのがある。LP時代のレーベルで、主に戦前のゴスペル・シンガー/プリーチャーを扱っていた。リリースされたアイテムはすべて200枚の限定プレスとのことだったが、今でも時折見かけるので、本当に200枚だったのかどうかはわからない。また、僕が知る限り全部で13種出ていたようだが、他にもまだ出ていたかもしれない。いずれにしても、全部は持っていない。この手のレコードの中には、歌よりも強烈なサーモンが次から次へと続き、それほど信心深くない僕には苦痛に感じるものが少なくない。だからこれは大丈夫そうだと思ったやつしか買っていないというわけなのだ。
ロニー・ファリス師はスティール・ギターを操るゴスペル・シンガーだが、と言っても同じスライド系のブラインド・ウィリー・ジョンスンなんかとはまるで趣が違う。スティール・ギターの響きがそう感じさせるのか、ほとんどハワイアンに近い。ひょっとしてこれはちょっとした変わり種かというと、さにあらず。97年に出されたクリス・ストラックウィッツ監修による「セイクリッド・スティール」は当時少なからず話題になったものだが、中身はスティール・ギターによるゴスペル・ミュージックであった。そしてそれはこの種の音楽が地味な存在ながらも長く命脈を保っていたことを示すものでもあった。

ところで当LPには元となったオリジナルがある。『East Vernon Blues』(Southern Sound)がそれ。“Hard to Find”、もちろんレア・アイテムである。

つづく…


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Apr 03, 2013

マルチ・プレイヤー考

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マルチ・プレイヤーと言えば聞こえはいいが、これがワンマン・バンドのように「いっぺんに」というと、とたんにキワモノ性を帯びてくるわけである。
前回ジャズ・オラクルの話の中で出てきたウィルバー・スウェットマンは、クラリネットを3本同時にくわえて吹いたという人だが、この種の「マルチ・プレイヤー」というのはシリアスなジャズ・ファンからはかなりの確率で白眼視されるのではないかと思う。僕自身は逆にそういったものに好奇心が沸くタチだから、聴くことについてはいささかの障害も生じることはない。が、一応言っておくと、そういうのを好んで聴いているわけではないので、その辺のところは誤解なきよう。
ところで「複数同時にくわえる人」にローランド・カークがいる。カークはジャズメンとしてはビッグ・ネームだけれど、若干この人も特殊というか微妙な位置にいるんじゃないか。どうも今一つ正当な評価を受けにくい人という印象がある。ただしカークの場合は好き嫌いがはっきり分かれるのか、コアなファンが多いようだ。
昨年ワーナーからカークのアトランティック時代のCDがかなりの枚数出た。一枚千円ということもあって今年に入ってあれこれ買って聞いている。正直言って僕は好きだ。まあ、コアなファンとは言えないけど。
あともう一人、フランク・モトリーもそうだ。デュアル・トランペットといって、トランペットを2本同時に吹く。この人はジャンプ・ブルースの人。ただ上の二人に比べると音楽そのものが大しておもしろくないんだな。C~D級。ディープなブルース・ファンを自認する人でも聴いたことがあるって人はあまりいなんじゃなかな。

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