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Mar 15, 2015

...And His Mother Called Him Bill

And_his_mother_called_him_bill

エリントンのアルバムの中では五指に入る好きなアルバムだ。LPでしか持っていなかったが、先日安い中古CDをたまたま見つけて購入した。ボーナス・トラックが4曲追加され、お得感ありである。
本盤は1967年5月31日に亡くなったビリー・ストレイホーンを偲んでつくられた追悼盤で、国内盤は『ビリー・ストレイホーンに捧ぐ』という邦題が付けられいる。原タイトルの『...And His Mother Called Him Bill』はその訃報を知ったエリントンが書いた追悼文の中の一文であったのだが、あまりにも悲しすぎるとの理由から削除されたとのことである。

 「そして母堂は彼をビルと呼んだ」

僕がこのアルバムを五指に入ると言ったのは、一にかかって“Lotus Blossom”(蓮の花)にある。
で、この曲の解説については、国内盤LP付属の油井正一氏が訳した英文ライナーを上回るものを僕は知らない。というわけで、今回で二度目になるのだが今回もそのまま引用したい。

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 セッションが終わって、ミュージシャンがガヤガヤしゃべりながら帰り支度をした時、エリントンはまだピアノのそばにいた。
 「何かはじめるにちがいない」と技師はテープをまわし続けた。
 雑談と雑音の中でデュークは静かにこの曲を弾きだした。
 だんだんと力がこもるにつれ、うるさかったスタジオも静まりかえっていった。
 こういうシチュエーションで弾かれた曲だけに、亡きビリーをしのぶデュークの気持ちが切々として我々に訴えかけてくるようだ。
 あとになってデュークはいったそうだ。
 「この曲を弾くといつもビリーはとてもよろこんだ」と。
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このライナーを読んだかどうかで、あきらかにこの曲に対する印象が違うはずだ。間違いなくこの訳文が邦盤LPの価値を高めていると思う。


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Comments

こんばんわ 陛下さま

エリントンの強いピアノタッチに
なんかこぉ 訴えてくるモノがありますねぇ

音のドラマです。

Posted by: | Mar 15, 2015 at 20:37

悲しんでいるようでもあり、怒っているようでもあり、
いい演奏です。

CDは再生(録音?)レベルが低いようで、それがちょっと残念です。

Posted by: かふぇそ | Mar 16, 2015 at 09:55

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